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Aは目を閉じた
安室をしっかりと見据えて


『私、その日が来るのを
待ちますから…

その日まで宜しくお願いします』


そう言ってそっと抱きしめた


(ここまで私を受け入れてくれて
愛してくれる人はきっといない

それに…私も安室さんを
心から愛しているから)

その言葉に偽りはなかった



そして安室は

「ありがとう…」

と小さく笑ったのだった





店を出ると2人は夜の浜辺を歩いた

月明かりの下
手を繋いで、ゆっくり…と


『安室さんのおかげで
最高の1日になりました…』


実家を出るときには
何とも言い難い気分だったのだ

それが今ではこんなにも幸せなのだ


「それを言うなら、僕もです

Aさんと過ごす日は
いつも最高の気分ですよ」


(人に愛されるって
こんなにも幸せなんだな…)


風が潮の香りを運んで
2人の髪を揺らす


安室が月に照らされた髪を
徐にかきあげると
まるで何処かの国の王子様のようだった


(かっこいいな…
本当に安室さんはいつも素敵…)


その仕草ひとつで
こんなにもAの心を惹きつける


ついつい安室に見惚れていると

「そんなに見つめられると
恥ずかしいですね」

ほんのり赤い顔で安室が微笑む


『安室さんは
私にとって物語から飛び出してきた
王子様みたいです

かっこよくて、頼りになって
強くて、優しくて…

言ってたらキリがありません』


Aは素直に褒めたのだが…



(かっこよくて、頼りになって………)

安室の頭の中では
Aの褒め言葉が何度もリピートされる


「あまり可愛いことを言われると
抑えが効かなくなりそうです…」


そう言って、口元を押さえながら
向こうを向いた



Aはそんな安室を見ながら
胸がキュンとしたのがわかった


(どうしよう…
抑えが効かないって言われて
嬉しいかも…
私 可笑しいのかな…)


『抑えなくてもいいって言ったら
安室さんはどうしますか…?』


Aの言葉に安室は耳を疑った


(えっ…⁈)


「Aさん、今何て…」


そう言われて
Aは急に恥ずかしさが
身体中を駆け巡った


『ごめんなさい
今の忘れて下さい…!』


(心の中で留めるつもりが…!)


つい口に出てしまったのである


繋いでいた手をパッと離し
真っ赤になった顔を隠すようにして
後ろを向く


安室は少し驚きもしたが
そんなAが更に愛おしく感じたのだった

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設定タグ:降谷零 , 安室透 , コナン   
作品ジャンル:アニメ
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あい(プロフ) - 名無し56039号さん» はじめまして!貴重なご意見ありがとうございます(^^) 実は怪盗キッドは作成当初から登場させるか悩んでいたので、出す方向で話を進めます!これからも頑張りますので、よろしくお願いします(o^^o) (2018年8月23日 16時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し56039号(プロフ) - いつか怪盗キッド出してください!あと、お話とても面白いです!!更新楽しみにしてます(*^^*) (2018年8月23日 14時) (レス) id: f94faaa2fc (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - RURUさん» ジンのお話、気に入ってもらえたようで良かったです!いちご大福似合わないなぁ…笑 なんて思いながらも好物にしちゃいました(^^) これからもジン出てくるので恋しちゃってください! (2018年8月20日 22時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
RURU(プロフ) - ジンの好物がイチゴ大福になるなんてギャップ萌です!キュンキュンしました!私は安室さん一筋でしたがこの小説を読んでジンにも恋しちゃいそうです!笑笑 (2018年8月20日 21時) (レス) id: b7492cc28b (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - まゆさん» はじめまして!気に入っていただけたようで、とても嬉しいです^ ^ ジンはこれからもっと出てくる予定です!もっとキュンキュン出来るよう頑張ります! (2018年8月20日 7時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:i | 作成日時:2018年8月16日 11時

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