【名探偵コナン】…秘密…5【降谷零】

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今日は土曜日のため
大学もなく
特に用事もないため
ゆっくりと一人で歩く


(警察っていい人ばかりだな…)


萩原も松田も優しい人だった

今回お世話になった
佐藤も高木もAを気遣ってくれた


(私…結構警察の人好きかも…)


そんなことを思っていると
急に声をかけられる



「Aさん」




(あっ…)


その声が聞こえるだけで
胸が熱くなるのがわかる


振り返ると安室がこちらに
歩いて来ていた


『安室さん…』



たった１日程度会わなかっただけなのに
ずっと会いたかったように思う



「何処かへお出かけですか？」


『いえ、警視庁からの帰りなんです
安室さんは？』


「事情聴取ですね、お疲れ様です
僕はこれから少々運動を…
探偵も体力が必要ですからね」


そう言われてみれば
ジャージ姿で如何にも
体を動かす格好である


(ジャージ姿でこの格好良さか…)


イケメンが着れば
例えボロ布でもかっこよく見えるだろう



『良いですね…
安室さんが運動するところ
ちょっと気になりますね」


「大したことはしませんよ
走ったり筋トレしたりするだけです」


(だから、あんなにいい身体なのか…)

お風呂上りの安室を思い出し
ボンと赤くなる



「Aさん、どうしました？」


急に慌て始めたAを
安室は不思議そうに見る


『あ、その、違うんです
私、安室さんの身体
素敵だと思います…

あの…失礼します…！』


Aは勝手に慌てて
踵を返した


「Aさん？」


後ろで安室の声がしたが
恥ずかしいか過ぎて戻れない


(急に身体が素敵って
まるで変態じゃない…！)


頭の中で発狂しながら
兎に角走った






(身体が素敵…)


安室は安室で道端で
真っ赤になりながら口を押さえて
立ち竦んでいた


そしてその日から
安室のトレーニングはハードさを増したのは
言うまでもない

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