【名探偵コナン】…秘密…5【降谷零】

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Aは無事に
全ての講義も終了して
夕方の学内をのんびりと歩いていた


(雨が降ったの、あの時間帯だけだったな)


そんなことを考えていると
前から見知った顔が近づいてくる


『昴さん！』


昴もこちらに気づいていたようで
Aに微笑みかけた


「Aさん、大丈夫でしたか？

コナン君からきいたのですが
ストーカーにあったのだとか…」


あの日コナンはジンの車が
映り込んだ写真を持って
工藤邸へと足を運んでいたのだった


『聞いちゃったんですね…

そうなんです
うちの研究室の先輩でした』



「そうでしたか…」



実は昴はAとランチをする際
いつも視線を感じていて
ストーカーのことも気づいていたのだが

Aが気にしていないのならと
相手の男を睨みつけ
一緒にいるときは牽制していたのだった



「お力になれず、申し訳ない…」


悲しそうな顔で謝るので
Aは慌てた


『昴さんは何も悪くないですよ！
だからそんな顔しないで下さい！』


そう言って昴の手を握る



すると…昴は嬉しそうに

「Aさんから
手を握られるとは…嬉しいですね」


そう言ってAの手を握り返す


Aは無意識だったので
少し顔を赤くしながら


『からかわないで下さいよ！』


そう言ってパッと手を離し
昴の前をさっさと歩いて行く


(そういうところも
男心をくすぐるんだろうな…)



そんなことを考えながら
Aの後ろを歩く



「Aさん
今晩、僕に付き合って頂けませんか？」



その言葉にAは
ゆっくりと振り返った

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