【名探偵コナン】…秘密…5【降谷零】

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安室は自宅に戻り
スーツに着替え登庁した


「おはようございます！」

「あぁ、おはよう」


挨拶をしてくる部下たちを掻き分け
自分の席に向かう



「降谷さん…おはようございます…」


今にも泣き出しそうな声が聞こえて
振り返ると何だか窶れたような
風見がいた


「風見…お前何かあったのか…？」


降谷は不思議そうな顔をする

勿論、原因は自分にあるとは
思ってもいない


「降谷さん…いえ、大丈夫です」


そう言って眼鏡を上げているが
何だか気の毒なくらい
疲れて見える


「ちゃんと寝ているのか？
しっかり食事は取っているんだろうな？」


降谷に詰め寄られ
風見はしどろもどろになる


「はっ、はい…あの…」


「まぁいい、無理はするなよ」


そう言って肩をポンポンと
叩いて降谷は席に座る




風見は驚いて、少しの間
動けずにいた


(お咎めなし…？)


それもそのはず
何せ降谷は機嫌が良いのだから


(降谷さん
大きな袋を持っているが
あれは何だ？

それにすれ違い様に
女性の様な良い顔がした…)



Aに貰ったお弁当の袋は
部下たちの目を引いていた


そして風見も気が付いたように
降谷が良い香りを漂わせていることを
みんな気にしているようだった

Aのシャンプーと
ボディソープを使ったのだから
仕方がないのだが…



チラチラとみんな
降谷の方を見ている


勿論、その視線に降谷は気付いていたが
そんなことを気にしているほど
暇ではない


それに機嫌も良いので
怒ることもしようとは思わなかった



(さぁ、やるか…！)



いつも仕事は早く完璧にこなすが
この日の午前中は今までに例がない程の
スピードで仕事をこなしたのだ


(Aさんのお弁当が待っている…！)



お弁当の効果は抜群だった




勿論、部下たちは
あまりの早さに驚いてばかりだったようだ


(この前よりスピードアップしている…！)



降谷はまだまだ
進化を遂げるだろう…

そう誰もが思った

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