【名探偵コナン】…秘密…5【降谷零】

191 ページ11

『お邪魔します…』


安室を起こさないように
そっと布団をめくり
スルリとベッドに入ると

安室が寝ていると思っているからか
ドキドキしながらも
ゆっくりと手を伸ばした


(ドキドキするけど
安室さんぐっすり眠ってるし
明日の朝早めに戻れば
バレないよね…

やっぱり安室さんの体温
心地よくて安心するな…)



安室に触れると
そこから安室の体温を感じる


抱き締められたときも
以前に触れたときも
いい体だなとは思っていたのだが

こうやって改めて触ると
筋肉質であることが良くわかる


それに同じシャンプーや
ボディソープを使ったはずなのに
安室はAとは違う
男の人の香りがした




(私…変態みたい…！)



今から寝ようというのに
刺激が強すぎる


Aは自分がやっていることを
恥ずかしく思った



目の前には眠っている安室…


窓から風が吹いて
時折カーテンが揺れる

その揺られた隙間から
月明かりが安室を照らす


(かっこいいな…)


金色の髪がサラサラと靡く
安室の姿はとても幻想的で
あまりの美しさに目を奪われる


胸の音は規則的になり続けているが
何故かそれさえも心地よくて
Aは幸せを感じていた


(ずっとこのまま…
ずっとこうしていられたらいいのに…)


そんなことを思っていると
安室が少し唸って寝返りを打つ



(早く起こさないうちに
私も寝ないと…)



Aは安室をぎゅっと抱きしめて
ゆっくり目を閉じたのだった

192→←190

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す