【名探偵コナン】…秘密…5【降谷零】

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(やっぱり…)



木々に囲まれて表からは
見えにくかったが…


(ジンさんの車だ…！)


昴の忠告が途中過ぎったのだが
つい好奇心で来てしまった

それもそのはず
Aにとってジンは
既に知り合いで
悪い人だとは微塵も思っていないのだから


(ジンさんいないなぁ…)


辺りを見渡すがそれらしい人はいない


それどころが昼間の公園だというのに
人っ子一人見当たらないのだ


(用事がある訳でもないし…)


Aは来た道を戻り始める


すると…


(…！)


ジンともう一人
やはり黒い服でサングラスをかけた男が
こちらに向かってきた


どうやらジンもこちらに気づいたようで
もう一人の男に何かを話し
その男はその場を離れて行った


「A…」


名前を呼んで再びこちらへ歩いて来る



『ジンさん、こんにちは』


Aは父の電話の後で
とびきりの笑顔を見る



フイ


(なんだ…今のは…⁈)



ジンは急に心臓が忙しなく動き出し
咄嗟に顔を背けた




(あれ…どうしたんだろ？)


Aは不思議に思い
ジンに近づき、そっと表情を伺う


すると綺麗な銀髪に隠れているが
口元を手で隠し
耳がほんのりと赤いジンが
目に入った


(えっ…？)


Aはどうしてそんな表情を
浮かべているのかわからない



「A…そんなに見るな」



そう言われて自分が初めて
かなりの至近距離で
ジンを覗き込んでいたことがわかる



『わっ、あの、すみません…』


ささっと後ろへ退がり
頭を下げる


(今まで気づかなかったけど…
安室さんや昴さんとは違うタイプの
イケメンだよな…)


Aはジンがこちらへ
熱い視線を送っていることなど
知らないまま

(ここら辺にはイケメンが多いな…)


そんなことを思っていたのだった

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