【名探偵コナン】…秘密…4【降谷零】

180 ページ50

「じゃあまた…」

そう言って2人の刑事は
帰って行った


全て解決したはずなのに
Aは後味が悪かった


「A姉ちゃん…」


『ごめんね、
変なことに巻き込んでしまって…

安室さんも
お忙しいのにすみませんでした…』


「僕はAさんのお力になれたなら
それでかまいませんので…」


『2人ともありがとうございます』

だがそれ以上
何を言うべきか
どうすればいいのか
Aにはわからなかった


「ねぇ、僕お腹空いちゃったし
蘭姉ちゃんが心配するといけないから
もう帰るよ！

安室さん、A姉ちゃんのこと
お願いしてもいい？」


「勿論さ」

「また何かあったら連絡してね」


そう言ってコナンも帰って行った
勿論、例の写真を持ったままで…



「Aさん、帰りましょうか…
お部屋まで送りますので」

『はい、お願いします…』


そして、どちらともなく
自然に手を繋いで歩き出した



送るとは言っても
もともとマンションの近くだったのだから
５分もしないで部屋に着いてしまう


(まだ1人になりたくない…！)


解決したとは言えど
あの先輩の変わりようが
とても怖かった…

このままでは今晩は眠れそうにない

Aがどうするか考えているうちに
部屋の前まで来てしまった…


「もう着いてしまいましたね…」

『はい…』


安室が帰ってしまえば1人になる
園子の家に行くことも考えたが
後のことを考えるとそれは避けたい


「では…Aさん、僕は帰りますが
大丈夫ですか？」


(全然大丈夫じゃない…！)


Aは慌てて

『お願いします！
今晩は帰らないで下さい！』

そう叫んで
安室の腕を引っ張ったのだった

この小説の続きへ→←179

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す