誕生パーティー ページ44
・
「旅行するならどこに行きたい？」
テレビをぼんやりとした頭で
Aは眺めていた
格安でお馴染みのクマ旅行会社のCMである
『色んなことがありすぎて
何処か遠くへ行きたいよ…』
ソファに体を預けたまま
ポツリと呟いた
頭の中は想いを伝えてくれた
男性陣の顔が浮かんでは消える
考えれば考えるほど
自分が嫌な奴に思えて仕方がないのだ
遠くへ行きたい
そう思ってしまうのも無理はないのだが…
この発言をAは後で
後悔することになる
・
・
・
午後…、軽くランチを済ませ
パソコンの画面と向き合っていると
ピンポーン
と、インターホンが鳴った
(誰だろう…)
『はーい！』
Aがパタパタと玄関のドアを開ければ
「Aちゃん…」
「…」
そこには大きな男が２人…
何故か不安そうな顔のロシナンテと
何処か不機嫌そうなローが
立っていたのである
『こんにちは
２人お揃いでどうしたんですか…？』
「ごめんッ！俺が不甲斐ないばかりに…！」
ガバッと頭を下げるロシナンテ
『えっ⁈ ロシーさん、どうしたんですか？』
Aは驚いて、慌てふためくが
ロシナンテは一向に頭を上げる気配がない
「はぁ…」
このため息はロー
髪の毛をくしゃりとすると
「コラさん、それじゃ話が進まねェ…
悪いんだが、これから俺たちと
一緒に来てくれないか？
詳しいことは車の中で話す」
と、駐車場の方を指差す
『えっと…、何処かに行くんですね？』
「あぁ、今日中に帰るつもりではいるが
とりあえず、知り合いの誕生パーティーに
お前同伴で出席しなくてなならない」
『私同伴…？』
Aの頭はハテナが浮かぶ
「とにかく、時間があまりねェ
急で悪いが急いで出かける準備をしてくれ」
ローの口調とロシナンテの態度に
Aは何となくただ事ではないように思えた
『わかり…ました
じゃあ少し待ってて下さい』
Aはバタバタと部屋の中に戻ると
適当なワンピースに着替えて
支度をしたのである
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あい(プロフ) - あんさん» ありがとうございます！ハンコック様ですね！ちょっと先になるかもしれませんが、登場させますね^ ^ これからも、よろしくお願いします。 (2019年4月7日 17時) (
レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あん - すごく面白いですね。これからも、頑張って下さい(￣^￣ゞあと、ハンコック様を出して頂けると嬉しいですO(≧∇≦)o (2019年4月7日 15時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 名無し20284号さん» ありがとうございますッ！最高の褒め言葉で嬉しさのあまり、叫んじゃいました笑 私のペースで更新します。これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年3月5日 11時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し20284号(プロフ) - 本当に最高の作品です。話が投稿されるたびにおもしろ度の投票が出来ないことがとても残念に思いますT^T お身体に気をつけながら投稿頑張って下さい！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 9beccee760 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - chiharuさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年2月1日 15時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：i
| 作成日時：2019年1月29日 15時
