・・ ページ40
・
公共の場とは思えないほどの
甘酸っぱい雰囲気を醸し出し
２人は取り敢えず一緒に買い物を済ませた
「にしても、けっこうな量になったな…」
『ですね…笑』
精算を済ませて買い物袋に荷物を詰めると
どちらも二袋ずつになった
『でも、今日は車で来たので大丈夫です
エースさん歩きですよね
よろしければ私の車に乗りませんか？
まだ雨降ってるみたいですし…』
Aが車の鍵を見せると
(Aの車⁈ )
エースの耳はダンボのように大きくなる
これはまたとないチャンスである
車と言えば、密室でしかも適度に距離が近い
好きな女性と過ごすには好ましい乗り物だ
エースはぐっと身を乗り出して
目をギラギラさせながら
「乗せてくれッ！」
と、周りのお客さんが
振り返るほどの声で叫んだ
そのボリュームにAは驚いていたが
『一緒に帰りましょう』
と、ふわりと笑った
(あー！可愛すぎかーッ！)
エースは再度叫びたくなるのを
唇を噛んで何とか堪えたのだった
(こりゃ、Aには重いだろ…)
先程まではカートに乗っていたので
気にも止めなかったのだが
エースはAのお米が入った袋と
Aの細い腕を交互に見た
「こっち持ってやるよ」
Aの袋をパッと手に取れば
『あっ、そっちは重い方です！』
と、Aが慌てている
「構いやしねェよ！俺のは肉ばっかりだし」
そう言ってさっさと歩き出す
10キロのお米もエースが持てば
軽々と見える
「それに、毎日重いもん持ってるのに
これくらい何ともねェよ
俺が良いって言ってんだから
黙って持たれろよ」
その男らしい行動と優しさが
Aの胸をくすぐった
ニカっと笑う顔にキュンとしてしまう
(エースさんは優しいな…)
Aはその好意に甘えることにした
『じゃあ、駐車場までお願いします』
「んじゃ、行くぞ」
２人は駐車場へと向かったのである
・
・
・
雨が降り注ぐ中
２人はバタバタと車に乗り込んだ
近場に車を停めていたのだが
雨で濡れてしまい、服が肌に張り付く
いつもより身体のラインが露わになった
Aを目の前にしてエースは
悶々としていた
(クソッ！目のやり場に困るだろ…！)
こんな事になるとは予想もしていなかった
エースは車に乗ってから挙動不審だ
チラリと盗み見ては顔を赤くしている
ピュアな男なのである
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - あんさん» ありがとうございます！ハンコック様ですね！ちょっと先になるかもしれませんが、登場させますね^ ^ これからも、よろしくお願いします。 (2019年4月7日 17時) (
レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あん - すごく面白いですね。これからも、頑張って下さい(￣^￣ゞあと、ハンコック様を出して頂けると嬉しいですO(≧∇≦)o (2019年4月7日 15時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 名無し20284号さん» ありがとうございますッ！最高の褒め言葉で嬉しさのあまり、叫んじゃいました笑 私のペースで更新します。これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年3月5日 11時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し20284号(プロフ) - 本当に最高の作品です。話が投稿されるたびにおもしろ度の投票が出来ないことがとても残念に思いますT^T お身体に気をつけながら投稿頑張って下さい！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 9beccee760 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - chiharuさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年2月1日 15時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：i
| 作成日時：2019年1月29日 15時
