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『ルッチ…、私は……』
何か言わなきゃいけない気がするのに
どれもしっくりこない
思い浮かぶ言葉は全て消えていく
頬は焼けるように熱いのに
まだ迷っている自分がいる
(どうしよう…、私がはっきりしないから…)
ルッチで５人目の告白
未だに自分の気持ちを整理出来ずにいる
好きと言われるのは素直に嬉しい
だが、返事をするとなれば別だ
付き合えるのはたった１人
(…ッ)
赤い頬に潤んだ瞳で見つめるAは
ルッチの目にかつてないほど美しく映った
そして、それと同時に
Aが何をかんがえているのかも
ルッチからすれば手に取るようにわかった
「困らせたかった訳じゃない
ただ、俺の気持ちを知ってほしかっただけだ
返事は急がなくていい
何年待ったと思ってる…」
大きな手で頭を撫でているルッチの声は
先程とは違って穏やかだ
「それに…」
と、口を開くと
「まだ迷いがあるようだが
俺からお前は離れられないからな」
Aの顎をくいっと持ち上げ
鼻と鼻がくっつきそうな程近距離で
自信満々に宣言する
『〜っ⁈ 』
Aはばふーっと更に赤面し
口をパクパクさせた
元々イケメンなのだ
そんな事されたら免疫のない女性ならば
イチコロである
(口から心臓出るかと思った…！)
胸を押さえてよろけるAを見て
ルッチは口角を上げる
「A、飯にしてくれ」
まるで熟年夫婦のような言葉に
Aはふふっと笑う
(何だかんだ言ってもルッチはルッチだ…)
『簡単なものしか出来ないけど
少し待ってて』
Aは少し嬉しそうな表情で
台所に立つ
(確か…、しじみは冷凍してたし…)
そんなAをルッチもどこか嬉しそうな顔で
見ていたのだった
・
・
・
しじみの味噌汁に出汁巻き玉子
きゅうりと大根のぬか漬けにほうれん草のお浸し
鮭の西京焼き
手を合わせて
黙々と出されたご飯を食べるルッチ
昔から気持ちが良いくらい
パクパクと食べてくれる
(なんか昔を思い出すな…)
家が近いこともあって
こうやってAがルッチのご飯をつくることが
たまにあったのだ
『ねぇ、ルッチ…
昔の話でもしようか…』
「あぁ…」
ルッチの想いをAは受け止めつつ
２人は思い出話に花を咲かせたのである
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あい(プロフ) - あんさん» ありがとうございます！ハンコック様ですね！ちょっと先になるかもしれませんが、登場させますね^ ^ これからも、よろしくお願いします。 (2019年4月7日 17時) (
レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あん - すごく面白いですね。これからも、頑張って下さい(￣^￣ゞあと、ハンコック様を出して頂けると嬉しいですO(≧∇≦)o (2019年4月7日 15時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 名無し20284号さん» ありがとうございますッ！最高の褒め言葉で嬉しさのあまり、叫んじゃいました笑 私のペースで更新します。これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年3月5日 11時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し20284号(プロフ) - 本当に最高の作品です。話が投稿されるたびにおもしろ度の投票が出来ないことがとても残念に思いますT^T お身体に気をつけながら投稿頑張って下さい！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 9beccee760 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - chiharuさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年2月1日 15時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：i
| 作成日時：2019年1月29日 15時
