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『ルッチ…』
何と言えばいいのやら…
Aは分からないまま
ただただルッチの顔を見つめた
その表情は今までに見たことのない
不安、悲しみ、寂しさを帯びており
Aの胸を締め付けた
「お前はあの男が好きなのか…？」
ポツリと呟いたルッチの声は
どこか切なさを感じさせた
『あの男って、ゾロさんのこと…？』
「あぁ」
(正直言って、私は誰が好きなのか
未だにわからない…)
結局、告白されたまま誰にも返事は
返していないままなのだから
真剣なその瞳にAは誤魔化さず
心の内を話すことにした
『あのね、自分で言うのもおこがましいんだけど
最近モテ期が来たみたいで…
今、ゾロさんを含めて４人の男性から
アプローチを受けてるの
だけど、結局まだ誰にも返事はしていなくて
私は誰が好きなのかわからない…』
そう、ときめきを感じて
ドキドキするけれど
はっきりとこれと言った決め手がない
しどろもどろになりながらも
Aはどうにか現状況を説明した
「それは…
お前が誰も好きじゃないからじやないか」
ゆっくりとけれどはっきりした声で
告げられたその言葉はAの耳に入り
胸の奥でループした
(私は…誰も好きじゃないの？)
Aは何だか息苦しさを感じ
胸の前で両手を握った
「お前は…」
そう言いながらルッチがこちらへ手を伸ばし
そのままAを優しく包み込んだ
「ずっと俺の側にいるものだと思っていた
今までも、これからも…」
耳元で話すルッチの吐息が熱っぽく感じるのは
Aの鼓動が早まった所為なのか
(ルッチ…)
昔から知っている、安心出来る香りに
Aは無意識のうちに擦り寄った
そして、当たり前のように
ルッチはAの髪を撫でて
一掬いした束にキスを落とした
「幼い頃、お前に出会ったあの日から
俺の居場所はお前の隣だった
そして、泣き虫なお前を守るのが
俺の役目だと思っていた
A、お前が好きだ…」
情熱的な言葉に胸がいっぱいで
言葉が出てこない
(どうしよう…)
まるで微熱でもあるかの如く
赤く染まった頬でそっと顔を上げれば
優しい目でルッチがこちらを見つめていたのである
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あい(プロフ) - あんさん» ありがとうございます！ハンコック様ですね！ちょっと先になるかもしれませんが、登場させますね^ ^ これからも、よろしくお願いします。 (2019年4月7日 17時) (
レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あん - すごく面白いですね。これからも、頑張って下さい(￣^￣ゞあと、ハンコック様を出して頂けると嬉しいですO(≧∇≦)o (2019年4月7日 15時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 名無し20284号さん» ありがとうございますッ！最高の褒め言葉で嬉しさのあまり、叫んじゃいました笑 私のペースで更新します。これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年3月5日 11時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し20284号(プロフ) - 本当に最高の作品です。話が投稿されるたびにおもしろ度の投票が出来ないことがとても残念に思いますT^T お身体に気をつけながら投稿頑張って下さい！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 9beccee760 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - chiharuさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年2月1日 15時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：i
| 作成日時：2019年1月29日 15時
