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(カクだ…、珍しいな…)
と、Aは通話ボタンを押した
『もしもし、おはようカク
朝からどうしたの?』
「おはよう、A
朝から悪いのぅ…
ルッチが家に行っとらんか?」
(あぁ…、一緒に飲んでたのはカクかぁ)
その言葉にそう思った
『来てるよ
今はもうベッドで寝てるけど
ルッチがお酒強いからって
あまり飲ませないであげて』
Aは少し怒り気味だ
「すまん、すまん!
じゃが、昨日はウィスキーをロックで
二杯飲んだだけじゃ」
『えっ⁈ それだけ?
それだけでルッチがあんな風になるの?』
Aは信じられないとカクを捲し立てる
「本当のことじゃ!
昨日の夜、仕事中に入った電話に出てから
沈んでおったからのぉ…
ワシの推測が正しければ
その電話…、Aじゃないんか?」
(えっ…、私の電話…?)
『たしかに、帰宅したら電話するように
言われていたから電話したけど…』
内容を思い返すがルッチが落ち込むようなことは
一言も言っていない
「さては、昨日飲みに来とった男と
何かあったんじゃろ?」
カクの言葉に誰も見ていないにも関わらず
Aは赤くなった顔を手で隠した
つい、ゾロのことを思い出したのだ
『たっ、ただ…、好きだって言われただけ…』
何となく語尾が段々と小さくなる
「はぁ…、そんなことじゃろうと思ったわ
ルッチが落ち込むのも無理はないの」
電話口ではカクが納得がいくというように
ため息をついた
『どうして、ルッチが落ち込むの?
たしかにゾロさんと少し睨み合ってたけど
ゾロさんのことはルッチに関係ないし
告白されたこと、ルッチには話してない』
そう、ルッチには離してないのだ
(ルッチがどうして…?)
「お前の声と話し方で何となくわかる…」
「『えっ…⁈ 』」
Aとカクの声が重なる
(まさか…、聞かれた…⁈ )
Aが振り向けば
すぐ後ろに不機嫌そうな顔のルッチが立っていた
『ルッチ…』
Aは名前を呟いた
そして、Aの電話を取り上げると
そのまま通話を勝手に終了する
『あっ…ルッチ、待って!』
Aが手を伸ばせば
既にホーム画面へと切り替わった携帯が
Aの手に戻ってきたのだった
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あい(プロフ) - あんさん» ありがとうございます!ハンコック様ですね!ちょっと先になるかもしれませんが、登場させますね^ ^ これからも、よろしくお願いします。 (2019年4月7日 17時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あん - すごく面白いですね。これからも、頑張って下さい( ̄^ ̄ゞあと、ハンコック様を出して頂けると嬉しいですO(≧∇≦)o (2019年4月7日 15時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 名無し20284号さん» ありがとうございますッ!最高の褒め言葉で嬉しさのあまり、叫んじゃいました笑 私のペースで更新します。これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年3月5日 11時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し20284号(プロフ) - 本当に最高の作品です。話が投稿されるたびにおもしろ度の投票が出来ないことがとても残念に思いますT^T お身体に気をつけながら投稿頑張って下さい! (2019年3月4日 20時) (レス) id: 9beccee760 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - chiharuさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年2月1日 15時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:i | 作成日時:2019年1月29日 15時