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・
『えっ、ゾロさん…！？』
今度はAが驚く番だ
ルッチとは違う香りが鼻を掠めて
ドクン…ドクン…ドクン…
と、脈を打つ音が耳に届く
(これ…私の？それとも…ゾロさん…？)
ゴツゴツした力強い太い腕は
ルッチとはまた違った逞しさだ
どこか心地良い腕の中は
Aに安心感を与えているが
それと同時に緊張感もあって
自分の心臓が忙しなく動き始めたのが分かった
「お前は、あの幼馴染が好きかもしれねぇが…
俺はお前が好きだ」
(えっ…？)
突然の告白にAは自分の耳を疑う
ガバッと顔を上げれば
耳まで真っ赤なゾロと目が合った
「…こっち見んなッ！」
恥ずかしさのあまり
片手で顔を覆うゾロ
そんな姿が普段とはあまりにも違いすぎて
そのギャップに愛おしさを感じる
そして、そんな様子を見れば
Aも一気に恥ずかしさを感じて
頬を染め上げた
『〜ッ！』
こちらは言葉にならない叫びを飲み込み
顔を隠すためにゾロの懐に頭を埋める
(ど、どうしよう…！胸が爆発しちゃう！)
ドクン…ドクン…なんてかわいい音じゃない
バックン…バックン…と
凄まじい勢いで心臓が動いているのだ
お互い抱き合ったまま、まともに顔も見れず
またしても離れるタイミングを逃した二人は
しばらくそのまま抱き合った
・
・
・
((…どうすれば…、、))
ここは先程言った様に
住宅が多い場所である
１本外に出れば大通りなのだが
人通りがない訳ではないのだ
『あっ、あの…』
このままではラチがあかないと
恐る恐るゾロに声をかける
「な、なんだ…？」
ゾロの返事もどこかぎこちない
『取り敢えず、離れませんか…？』
「そうだな…」
お互い名残惜しいのかゆっくりと離れれば
顔を見合って何となく笑った
『なんか変な感じですね…』
「そうだな…」
もうＣＰ９を出てから少し時間が経っていた
Aが誘導して、２人はアパートを目指す
歩き始めてすぐに
Aの手がまた大きな手で包まれた
(あっ…)
ただそれだけのことなのに
幸せと安心を感じる
「これくらいいいだろ」
そう言うゾロはどこか嬉しそうな声で
月明かりの下
２人は仲良く手を繋いでかえったのである
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あい(プロフ) - あんさん» ありがとうございます！ハンコック様ですね！ちょっと先になるかもしれませんが、登場させますね^ ^ これからも、よろしくお願いします。 (2019年4月7日 17時) (
レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あん - すごく面白いですね。これからも、頑張って下さい(￣^￣ゞあと、ハンコック様を出して頂けると嬉しいですO(≧∇≦)o (2019年4月7日 15時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 名無し20284号さん» ありがとうございますッ！最高の褒め言葉で嬉しさのあまり、叫んじゃいました笑 私のペースで更新します。これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年3月5日 11時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し20284号(プロフ) - 本当に最高の作品です。話が投稿されるたびにおもしろ度の投票が出来ないことがとても残念に思いますT^T お身体に気をつけながら投稿頑張って下さい！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 9beccee760 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - chiharuさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年2月1日 15時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：i
| 作成日時：2019年1月29日 15時
