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ドアを開ければ
ゆったりとしたジャズに程よい照明
見慣れた顔ぶれがAと視線が絡む
『カク、こんばんは』
「A！久しぶりじゃのー」
カクと呼ばれた長い鼻の青年は
この店のウェイター
年頃もAと近いため仲も良い
『今日はうちのアパートに住んでる人を
連れて来たの』
ゾロは楽しそうに話す２人を見て
(コイツは幼馴染の奴じゃねぇな…)
と、先程のAが話していた
幼馴染の特徴を思い出す
「本当に住人なんか…？
仲良く恋人繋ぎをしおって…」
『へ…？』
カクの目線を辿れば
確かに自分がゾロと恋人繋ぎをしている
『いつの間に…！ゾロさんッ？』
Aが慌てて手を離し
ゾロをキッと睨めば
「まぁ、そう怒るな…」
と言って、フッと笑う
その顔がまたかっこ良くて
(本当にずるい人…)
Aはそれ以上怒らなかったのである
(こりゃ、今晩は荒れそうじゃの…)
物凄い形相でこちらを向いている
カウンターの人物を見て
カクは苦笑いしたのである
(…A⁈ 誰だ…あの男…)
カウンターで女性客の相手をしていた男…
そう、Aの幼馴染のルッチは
Aの横に澄まし顔で立っている人物に
鋭い視線を向けた
すると、相手もこちらに気づいたのか
フッと口の端を上げた
まるで自分とAの仲を
見せびらかしているようだ
もちろんゾロの方は
(あの殺気を放っている奴が
Aの幼馴染か…)
と分かった上で挑発しているのだ
何やらカクと楽しそうに話しているが
残念ながらその内容は遠すぎて分からない
しかも店に入って来たとき
Aと一緒の男は恋人繋ぎをしていた
もはやそれだけでゾロはルッチの標的だ
カウンター席の女たちの会話は
しっかりと聞きながら
受け答えしているものの
ルッチの心はここにあらず…
ただ、モヤモヤとした黒い感情が
心の中を覆って行く
接客業でそれは良いのかと
突っ込みたいところだが
今のルッチに余裕はない
しばらくすると、カウンターの方へと
Aたちがやって来た
ボックス席をとゾロは言ったのだが
カクから４人以上じゃないとダメだと
断られてしまったのである
ルッチは上手く話を纏めると
Aの前へと立ったのだった
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あい(プロフ) - あんさん» ありがとうございます！ハンコック様ですね！ちょっと先になるかもしれませんが、登場させますね^ ^ これからも、よろしくお願いします。 (2019年4月7日 17時) (
レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あん - すごく面白いですね。これからも、頑張って下さい(￣^￣ゞあと、ハンコック様を出して頂けると嬉しいですO(≧∇≦)o (2019年4月7日 15時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 名無し20284号さん» ありがとうございますッ！最高の褒め言葉で嬉しさのあまり、叫んじゃいました笑 私のペースで更新します。これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年3月5日 11時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し20284号(プロフ) - 本当に最高の作品です。話が投稿されるたびにおもしろ度の投票が出来ないことがとても残念に思いますT^T お身体に気をつけながら投稿頑張って下さい！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 9beccee760 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - chiharuさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年2月1日 15時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：i
| 作成日時：2019年1月29日 15時
