まさかの… ページ23
・
会計を済ませ
２人でゾロのいうバーを目指す
火照った頬に冷たい風が気持ちいい
『これから行くお店どこにあるんですか？』
「たしか、絵似江洲［エニエス］通りだ」
『絵似江洲通りですか…⁈ 』
(まさか…それって…)
Aは嫌な予感がした
「なんだ、駄目か？」
ゾロが驚いたように目を見開いた
『い、いえ…、知り合いが働いている店が
その通りにあるんです
ちなみにお店の名前聞いてもいいですか？』
Aが恐る恐る尋ねると
「CP９だったと思うが…」
(やっぱり…！！)
Aの予感は的中した
(どうしよう…)
正直言って、ゾロと２人で行くのは
ちょっと…、いや、かなり…怖い！
だが、何処でもいいと言ってしまった上に
ゾロのお祝いなのだ
今更違う店にしようとは言えない
(仲良くしてくれればいいけど…)
『そこ…、私の知り合いがいる店です
それなら、こっちですよ』
Aは覚悟を決めると
反対方向に向かっていたゾロの手を掴んで
歩き出した
(なっ…なっ……！)
突然手を繋がれたらゾロは
若干パニックである
一方のAは
これから顔を合わせるであろう
知り合いのことを考えるのに必死で
それどころではなかったのである
・
・
・
店はととあるビルにひっそりと入っていて
知る人ぞ知る隠れ家的店だ
だが、バーテンダーの腕と
雰囲気の良さもありリピーターが多い
酒の種類も豊富なところと
本格的なジャズを演奏してくれるところが
Aのお気に入りである
(念のためにゾロさんに話しておいた方が
いいよね…)
もう店まで目と鼻の先というところで
Aは口を開く
『ゾロさん…、今から行くお店
実は私の幼馴染がはたらいるんですけど…』
「へぇー、そうなのか」
『バーテンダーをしていて
目付きが鋭いんですが
とても優しい人なのでよろしくお願いします』
と、とりあえず説明をする
「そいつ男か…？」
『はい…、髪は長いけど男です』
「へぇ…」
ゾロは目を細めて店のドアを眺めた
(まさか、そいつもAのことを
好きなんじゃねェだろうな…)
「まさかな…」
ぼそりと小さな声で呟くと
Aと繋いでいた手を一度離し
わざわざ恋人繋ぎにしてから
ドアに手をかけたのだった
(男なら…、念には念を…だな)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - あんさん» ありがとうございます！ハンコック様ですね！ちょっと先になるかもしれませんが、登場させますね^ ^ これからも、よろしくお願いします。 (2019年4月7日 17時) (
レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あん - すごく面白いですね。これからも、頑張って下さい(￣^￣ゞあと、ハンコック様を出して頂けると嬉しいですO(≧∇≦)o (2019年4月7日 15時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 名無し20284号さん» ありがとうございますッ！最高の褒め言葉で嬉しさのあまり、叫んじゃいました笑 私のペースで更新します。これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年3月5日 11時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し20284号(プロフ) - 本当に最高の作品です。話が投稿されるたびにおもしろ度の投票が出来ないことがとても残念に思いますT^T お身体に気をつけながら投稿頑張って下さい！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 9beccee760 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - chiharuさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年2月1日 15時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：i
| 作成日時：2019年1月29日 15時
