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とりあえず…と２人が入ったのは
駅近くの居酒屋
焼き鳥が評判のこじんまりした
雰囲気の良い店である
『じゃあ、ゾロさんの優勝を祝って…乾杯！』
「おう！」
生ビールが入ったジョッキを合わせて
ググッと喉に流し込む
疲れた体にはコレが一番と
２人で笑い合い焼き鳥に枝豆、タコわさ…と
定番メニューを口にしながら
剣道の話題で盛り上がる
『いつから剣道を？』
「ガキん時からずっとだ」
『ゾロさんの袴姿かぁ
見てみたいです』
「んなもん、道場に来りゃ
いつでも見せてやる」
お酒の力もあるのか
普段よりも会話が弾む
普段は馴染みのない剣道だが
Aにとっては
それがまた新鮮で興味深いのだ
一方、ゾロもAが剣道に
興味を持ってくれるのは嬉しいことで
得意分野ということもあり
会話が途切れないのだ
ゾロはなかなかの酒豪であるし
Aも家系なのかそこそこ飲める口だ
「お前、けっこう飲めるんだな」
熱燗を飲むゾロに対し
『父方の家系はみんなお酒強くて…
その血を引いたみたいなんです』
と、梅酒を飲むA
「そりゃいい…」
ニヤリと笑うゾロの顔に
Aはキュンとする
いつのまにかワイシャツの袖を
捲り上げたところからは
逞しい腕が見えている
(やっぱり男の人の腕って
ちょっと憧れちゃうな…)
そんなことを考えれば
お酒も入っているのだから
自然と頬に赤みが増す
それと同時に
自分に想いを伝えてくれた人たちのことを
思い出してしまい少し胸が苦しくなる
(…ッ、コイツは何て顔しやがる)
ふわりと赤い頬に
普段とは違うメイクと髪型で
何処か物憂げに考え込むA
少しだけ開いた唇は
艶やかでグラスに付いた
口紅の跡色気を感じる
首元から覗く鎖骨に
ぴたりと細いネックレスのチェーンが
引っ付いているのも
細身のワイシャツで
身体のラインが良く分かるのも…
全部唆るのだ
ゾロは無意識に喉の奥をゴクリと鳴らた
(何つうか…、コイツが欲しくてたまんねェ)
まるで自分が男であることを
再認識したかのようだ
(こりゃ、早めに手を打つしかねェな…)
お猪口を持つ手にグッと力を込め
体にアルコールを注げば
気合いが入ると言うものだ
ゾロは口の端を上げて
(さぁ、どうするか…)
と、目の前のAを見て
作戦を考えていたのである
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あい(プロフ) - あんさん» ありがとうございます！ハンコック様ですね！ちょっと先になるかもしれませんが、登場させますね^ ^ これからも、よろしくお願いします。 (2019年4月7日 17時) (
レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あん - すごく面白いですね。これからも、頑張って下さい(￣^￣ゞあと、ハンコック様を出して頂けると嬉しいですO(≧∇≦)o (2019年4月7日 15時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 名無し20284号さん» ありがとうございますッ！最高の褒め言葉で嬉しさのあまり、叫んじゃいました笑 私のペースで更新します。これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年3月5日 11時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し20284号(プロフ) - 本当に最高の作品です。話が投稿されるたびにおもしろ度の投票が出来ないことがとても残念に思いますT^T お身体に気をつけながら投稿頑張って下さい！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 9beccee760 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - chiharuさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年2月1日 15時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：i
| 作成日時：2019年1月29日 15時
