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『…こっ、これ、ソウルキングの…』
Aの声は若干震えた
それもそのはず
ソウルキングはテレビには殆ど出演せず
ライブやディナーショーなどで
活躍中のミュージシャン
チケットがほしくて何度も
挑戦したものの１度も手に入らなかったのだ
「俺とデートしてくれませんか…？」
片膝をついてAの手をそっと握る
サンジはいつもとは別人のように
かっこよく見えた
『…っ、はい』
返事をしたものの
ドキドキしてしまって
サンジを直視出来ない…
朝日に照らされて
金髪がキラキラと輝き
フワッと香るタバコと香水の匂い
しかも、かなりのイケメンである
緊張しないわけがないのだ
「ありがとう、Aちゃん…」
ニコッと笑うサンジは
まるでおとぎ話の世界から出てきた
王子様のようだ
(普段とギャップがありすぎて
すごく緊張する)
Aが少し身を硬くして
小さく頷けばサンジは大きな手で
頭をポンポンと撫でた
「よし…、じゃあ詳しいことは
また連絡するから
行ってきます、Aちゃん」
Aがサンジを見上げると
タバコに火をつけて
サンジは手を振りながら歩き始めていた
『わかりました
気をつけて、行ってらっしゃい！』
慌てて後ろ姿に声をかければ
わざわざ立ち止まって
もう一度手を振るサンジ
(優しいな…)
Aはサンジが見えなくなるまで
その後ろ姿を眺めていたのだった
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・
それから待ち合わせの時間や
詳しい場所などについて
サンジから連絡があったのはその日の夜だった
(当たり前だけど…、ドレスコードがある
何を着て行こう…)
Aは部屋のクローゼットの前で
頭を抱えていた
ドレスと言えば
友人の結婚式に参加するときに着ているものが
２着あるが…
(こんなのでいいのかな…)
ディナーショーへ参加するのは初めて
男性はスーツ一択だろうが女性はそうはいかない
スマホでどんな服を着るべきか
調べてみると、案外綺麗目なワンピースや
セットアップでもいいような記載があった
(ドレスじゃ少し気が引けるから
ワンピースにしよう)
一目惚れして買ったワンピース
自分には可愛すぎるように思えて
結局一度も袖を通していなかったのだ
『これ…着てみようかな…』
服が決まればちょっと心に余裕が出来て
Aは安心して眠ったのである
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あい(プロフ) - あんさん» ありがとうございます！ハンコック様ですね！ちょっと先になるかもしれませんが、登場させますね^ ^ これからも、よろしくお願いします。 (2019年4月7日 17時) (
レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あん - すごく面白いですね。これからも、頑張って下さい(￣^￣ゞあと、ハンコック様を出して頂けると嬉しいですO(≧∇≦)o (2019年4月7日 15時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 名無し20284号さん» ありがとうございますッ！最高の褒め言葉で嬉しさのあまり、叫んじゃいました笑 私のペースで更新します。これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年3月5日 11時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し20284号(プロフ) - 本当に最高の作品です。話が投稿されるたびにおもしろ度の投票が出来ないことがとても残念に思いますT^T お身体に気をつけながら投稿頑張って下さい！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 9beccee760 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - chiharuさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年2月1日 15時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：i
| 作成日時：2019年1月29日 15時
