・・ ページ13
・
細い身体を駆使して
ブリュレは無事にカタクリの元へとたどり着き
２人で少し話をするとこちらを向いた
(ブリュレさん…凄い…！)
Aの目が何となくカタクリの方へと向くと
カタクリは全てわかったかのように小さく頷いた
(大丈夫って意味かな…？)
とりあえず、Aも慌ててお辞儀をしたのである
トレーに持っていたお菓子があっという間に
無くなってしまったようで…
カタクリとクラッカーは
また奥の厨房へと戻って行く
(もしかして…、さっき頷いていたのは
花びら餅は売り切れたって
ことだったのかもしれない…)
Aは内心残念そうに他のお菓子を眺めた
レジの方ではガレットとブリュレが
カタクリとクラッカーのお菓子をゲットした
女性客たちの対応に追われている
(トットランドのお菓子はどれも美味しいし
違うお菓子でも大丈夫！)
Aが 男爵のたまごプリン を眺めていると
「花びら餅が欲しいんじゃないのか…？」
頭の上の方から声が聞こえた
『…っ、カタクリさん！』
Aが顔を上げれば
トレーを再び抱えたカタクリがAのところへ
来ていたのである
あまりにも身長差があり過ぎて
かなり見上げる形になる
「いくつ欲しいんだ？」
『えっ、まだあるんですか…？』
「あるから聞いているんだ」
と、持っているトレーを
Aにも見えるようにしてくれる
(まだいっぱいある…！)
大きなトレーの上には
綺麗な桜色の花びら餅が並べられていた
『えっと…、じゃあ
花びら餅を10個下さい！』
「わかった」
カタクリはAの希望通り
10個取り分ける
「レジの横に準備しておく
支払いのときにブリュレに言ってくれ」
『カタクリさん、ありがとうございます！
この前買った 餅粉のドーナッツも
表面はサクッと中はモチモチで
凄く美味しかったです！』
と、Aが嬉しそうに話せば
分かりにくいものの
若干カタクリの表情が柔らかくなる
「そうか…
お前が喜んでくれたならそれでいい」
(兄ちゃん幸せそうな顔をしてるね…)
そんな２人をブリュレは
レジのところから満足そうに眺めていたのである
「ウィウィウィ…
わざわざトレーを分けていてよかったね」
なんて、後からカタクリに言って
ジロッと睨まれたのは
また別のお話…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 107人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - あんさん» ありがとうございます！ハンコック様ですね！ちょっと先になるかもしれませんが、登場させますね^ ^ これからも、よろしくお願いします。 (2019年4月7日 17時) (
レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
あん - すごく面白いですね。これからも、頑張って下さい(￣^￣ゞあと、ハンコック様を出して頂けると嬉しいですO(≧∇≦)o (2019年4月7日 15時) (レス) id: 8ea3c89cfc (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 名無し20284号さん» ありがとうございますッ！最高の褒め言葉で嬉しさのあまり、叫んじゃいました笑 私のペースで更新します。これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年3月5日 11時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し20284号(プロフ) - 本当に最高の作品です。話が投稿されるたびにおもしろ度の投票が出来ないことがとても残念に思いますT^T お身体に気をつけながら投稿頑張って下さい！ (2019年3月4日 20時) (レス) id: 9beccee760 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - chiharuさん» ありがとうございます！これからもよろしくお願いします^ ^ (2019年2月1日 15時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：i
| 作成日時：2019年1月29日 15時
