SixTONESの橙色 (ページ21)

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～Jesse side～

このベロベロこーちを置いとく訳にはいかないし

かと言って、俺は免許持ってないし…

よし、樹に助けもとめよ

…ﾌﾟﾙﾙ
樹「もしもーし」

ジ「もしもし！！樹助けて！！」

髙「ジェシーうるさいぃ…」

ジ「あ、ごめんこーち」

樹「…なんで助けてほしいの？こーちのこと運べないとか？」

ジ「こんな軽いやつ運べないわけないじゃん！く、る、ま！！」

樹「あー、車な俺運んどくどこ？」

ジ「ありがとぉ樹大好きー！！○○だよぉ」

樹「ん、じゃこーちはよろしく」ｶﾞﾁｬ

良かったぁ、車はおっけーだ

こーちはタクシー呼べばいーや

会計してこよーっと

店「…円です」

あ、やっべ俺のサイフギリギリだ

タクシー呼べないなぁ…

担いで持ってくかぁ

ジ「こーちー」

髙「んー？なぁにー？」

ジ「俺の背中のれるー？」

髙「おんぶするのぉ？」

ジ「うん、おんぶするの」

髙「わかったぁ」

ジ「んっしょ」

…ってこーち軽っ！お菓子ばっか食べて絶対飯食ってないじゃん！

今度からこーちの家行って飯無理やり食わせよ

そう心に決めてとりあえず店から近い俺の家に向かった

髙「…じぇしー」

ジ「なに？」

髙「俺、すとーんずにいていーのかなぁ…」

ジ「HE？何言ってんの？」

髙「だって、俺なんていなくったって、変わんないじゃん…」

ジ「…」

髙「ジャニーさんには確かに、いるだけでいいって言われたよ、でも、そんなのいなくたっていいってことじゃん、れおんのことだって、俺がみんなのこと支えてあげなきゃいけないのに、結局弱さが勝って…正直よくわかんなくなった、自分の存在価値が」

さっきの口調とは変わってやけにはっきりとした声で

こーちはただひたすらになんか色んなもの吐き出すみたいに、つぶやいた

それが俺に向けられたものなのか

独り言なのかは分かんない

でも、それが俺の初めて聞いた髙地の

“弱音”

俺はバカだからそんなこーちの言葉に返す言葉が見つからなくて、しばらくの沈黙

家に着く頃には、背中のこーちは規則正しく寝息をたてて眠っていた

起こさないようにベットに寝かせ、俺もソファーに寝転がる

《俺がSixTONESにいる意味って何？》

何度も頭の中によぎるこーちの言葉を胸に留め

窓から差し込む月明かりに照らされながら

静かに目を閉じた