14《病室の2人、朝》 ページ17
〜sintaro side〜
ｶﾗｶﾗ
俺は何かの物音で目が覚めた
白い天井
俺、どこにいるんだっけ
重い体を起こして
当たりを見渡す
…そうだ、北斗
目の前には静かに本を読んでいる北斗の姿
あの後どうなったんだろう…
パニックになってからの記憶がごっそり無い
窓から見える景色は
もう朝のものだったから
きっとここで寝かされたんだろう
はぁ…みんな辛い思いしてんのに
俺まで迷惑かけちゃダメじゃん…
北「し…たろ？」
いつの間にか北斗が心配そうに見てる
慎「なーに？北斗」
北「…んーん、ごめ」
慎「ほくちゃんは何もしてないよ？なんで謝んの？」
北「おれ、せいでいろ、な人に迷…惑かけちゃっ…から…し、たろにもメ…バーにも…れ…にも…ﾊｧ」
あ、北斗がまた苦しくなっちゃう
俺はベットから飛び起きて北斗のベットの横に
しゃがんだ
慎「ゆっくり息しよ？ゆっくりでいいから、深呼吸、深呼吸」
北「ﾊｧー…ｽｩｰ…ごめ」
慎「だから、ほくちゃんは何もしてないの！これはほくちゃんのせいじゃない！」
北「…ごめ…し、たろ…」
しばらくの間、北斗の啜り泣く声が病室に響いた
事故だった
たまたまタイミングが悪かっただけ
そこにたまたま北斗がいただけ
たまたま麗音の打ちどころが悪かっただけ
発作を起こした時にたまたま俺が近くにいただけ
それでもどうしても
自分のせいだと思ってしまう
たまたまが重なっただけのこと
北斗は何も悪くないのに…
俺は震える北斗の体を
優しく抱きしめた
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サクラ - ……別垢から失礼しますサクラです……あなた十分とてもいい作品を書いているのにまだ書きますか！いい加減体壊します！気をつけてくださいね！更新頑張ってください！ (2020年2月4日 7時) (
レス) id: 16722c4753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やさい | 作成日時：2020年2月3日 21時
