キスにハマった赤井さん【赤井 秀一】

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『アイス買ってない…』




「また来ればいいだろう」






助手席で悲しそうに呟くAに
赤井は素っ気ない返事をする







あの後、さっさと会計を済ませた赤井は
Aを抱えたまま車まで戻り
直ぐに車を発進させた






その様子は明らかにイライラして見える







「お前は誰でも彼でも
キスが出来ればいいのか？」







既に沖矢でいる程の余裕がなく
声も口調も 赤井 秀一 だ







『誰でもいい訳ないでしょ
私だって選ぶ権利がある』







当たり前じゃないかと
Aは胸を張る







「はぁ…、何故こう言っていることが
伝わらないんだ…」







と、赤井はため息をつく








イラついているのは自分でも分かっている
そして、このモヤモヤした感情が何なのかも








"嫉妬"








受け入れたくはないが
どうやらその二文字がしっくりくる



Aが安室にキスの申し入れをしたとき
赤井の胸は確実にダメージを受けた







(俺はこの女が好きなのか…？)









赤井は運転しながら
横目でAをチラチラと見ていたのである









『ちょ…、どうしたの？』




「言っただろう、昨日の続きをすると…」







工藤邸に帰宅後、赤井は再びAを抱え
自室のベッドに降ろした


勿論、買い物は玄関にそのまま置いてある








『えっ、本気だったの？』






Aが赤井を見れば






「本気だ…」






沖矢から赤井へと姿を戻し
Aへと鋭い眼差しを向ける







ドクン…








緑色の瞳が妖しく光り
Aの心臓は飛び跳ねた







(どうしよう…
赤井さんから目を逸らせない…)








ドクン…、ドクン…








赤井がこちらへ足を進めるほど
Aの鼓動は加速する








ドクン…、ドクン…、ドクン…









クチュリ…









その眼差しだけで
Aのソコはキュンキュンと
赤井のモノを欲し始めた









赤井はAに覆い被さると
Aの耳にいつもより低い声で囁く






「いつもとは違う
キスをお望みのようだからな…」







そして…、Aの唇へとキスをした

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