キスにハマった赤井さん【赤井 秀一】

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『フフンフン〜♪』






(やけに機嫌が良いな…)






Aは鼻歌を歌いながら
晩御飯の支度をしている


野菜を切る動作も
まるで踊っているかのようだ





赤井はソファーでコーヒーを飲みながら
そんなAを見ていた







Aが世良に助けられてから
今日で１週間







そして…






Aが灰原にとある薬を作るよう
取り引きをしてからも１週間だ








珍しく可愛らしいフリルのついた
エプロンを身につけているA

実はそのポケットには
ついさっき灰原から受け取った薬が
入っている





(いよいよ今晩…)





夜のことを考えるとAは
自然と笑顔になってしまう





『フフッ』









１人で笑みを浮かべるA




そんなAを見て
赤井は何故か悪寒がした






(何だ…？)






何故かわからないが
身の危険を感じた







(何か企んでるんじゃあるまいな…)






さすが、ＦＢＩだ








だが、そんな赤井でも
流石にAの考えていることは
全く予想がつかない






(どうせ、また変なことだろう…)





と、頭を抱える








それでも、可愛い姿のAを見ると
胸のあたりだけはポカポカして
それがどこか心地良い









(やはり…、惚れているのだろうな…)









何度も認めたくないとは思ったが
どうも間違えないらしい









現に、Aのエプロン姿は
かなりグッとくるものがある









ついつい



(またシたいが…)



何て思ってしまう








エプロンを付けたまま


『赤井さん…、抱いて？』


なんて言われたら
どれだけ幸せだろうかと
赤井は良からぬ妄想を膨らませる




(エプロンの下は下着か…
もしくは何も付けないのもアリか…)





やはり、ＦＢＩの捜査官とは言えど
ただの男なのである






そんな事ばかり考えているから
ほらほら…




また、ソコが元気になってきたではないか









(最近は盛りすぎだな…)




毎日キスして、ヌいて…
そんな日々を過ごしている赤井




これでは、行為を覚えたての
若者のようである









だが、そんな風になってしまったのも
Aとのキスにハマってしまったせいだ







たとえ、Aがこれから
何を企んでいようとも
赤井はAを受け入れてしまうことを
心の何処かでわかっていた









(これが、惚れた弱みというやつか…)








赤井は髪をくしゃりとして
ため息をついたのである

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