キスにハマった赤井さん【赤井 秀一】

20 ※ ページ21

・







「〜〜ッ！」







Aの唇が触れると同時に
赤井は声にならない叫びを上げた







チュ…






亀頭から一気に快感が赤井を包み込み
足の先までビリビリと電流が走る






勿論、この刺激に耐えられる訳もなく…
絶頂に達する








ビクン…！









目を閉じたまま
ほのかに頬を染め
口を開いた赤井



溢れ出した欲は
あっという間にAの口の中を
いっぱいにしてしまった






あれほど処理したのは
一体なんだったのだろうか









(何だ…、この快感は…！)









尚も腰がガクガクと動き
甘い吐息が止まらない





ぼんやりとする中
少しでも長くこの余韻に浸りたいと
赤井はAの頭を無意識に抱きしめた

















(これが、赤井さんの…)





キスした瞬間
赤井から飛び出したモノは
かなりの量だったが
Aは躊躇うこともなく飲み干した



喉の奥に絡まるものは
独特の香りと味する



だが、不思議と不味いとは思わない



寧ろ…






(こんなに美味しかったっけ…？)






と、思う程だ







そして、それを飲んだことで
どこか満たされて幸せな気分になる







ジワ…、、、







Aは自分の太腿をモジモジさせながら
赤井のその余韻に浸る顔を拝んだ








(あぁ…、赤井さん気持ちいいんだ…)







その顔を見るだけで
Aの座っている絨毯には
大きなシミが出来ている








気がつけば赤井がAの頭を
しっかりと固定してしまい
赤井の顔を見れなくなってしまったが








(あの顔…、脳裏に焼き付いて離れない…)








赤井のイキ顔を思い出しては
心臓が高鳴った









(近いうちに次なる手を打つか…)








既に、当初の目的はどうなったのか…


赤井とのキスが良すぎて
Aはどうやらこれ以上のことも
考え始めたようだ









ふと時計を見ると
もう12時になろうとしている






(もうタイムリミットか…)





Aはスルッと赤井から抜け出し






『着替えたら、お昼準備するねー』





と、手を振りながら部屋を出て行った









「あ…、あぁ…」





Aの言葉で
一気に現実に引き戻された赤井は
絨毯のシミを見て
また欲情しそうになったが






(しっかりしろ…)






倒すべき標的のことを思い浮かべて
どうにか理性を保ち








(頭でも冷やすか…)







バスルームへと向かったのである

21→←19 ※

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す