・・・・・ ページ36
・
眠れないと言ったのは何処の誰だろう…
Aはあのまま暫く
真っ赤な顔のままドキドキしていたのだが
時間が経つにつれ
ローの体温が心地よくなり
そのまま眠ってしまっていた
・
・
・
(ん…、いつの間にか寝てた…)
ぼんやりと意識が戻ってきた
(なんだか…あったかくて安心する…)
目を閉じたまま猫のように擦り寄れば
そこは少しゴツゴツしていて
まるで…人の腕のようだ…
(ん…、人の…腕…、えっ⁈ )
バチっと目を開けると
Aは自分が今どういう状況にあるか
一気に思い出した
(私…、いつの間に寝ちゃったの…っ⁈ )
目の前には端正なローの顔…
ドキドキとするものの
そのあまりの顔面偏差値の高さに見入ってしまう
(睫毛…凄く長いし、肌も綺麗だな…
おまけに鼻も高くて…
本当にイケメンだよね…
それでいて頭がいいなんて
ハイスペック過ぎる…！)
そう思うと自分が一緒にベッドにいるのは
何かの間違えのように感じる
(取り敢えず、ベッドから出よう…！)
Aは自分が抱きしめていたローの腕を
そっと離して
ローが自分に乗せているもう片方の腕を
起こさないように退けようとした…
「おい、勝手に何をしている」
『えっ…』
目の前のローが目をつぶったまま
腕に力を入れた
「お前は俺の抱き枕だと言った筈だ」
『えっと…、ロー君起きてる…よね？』
Aがもぞもぞと動くと
「あぁ、お前が俺の顔を見つめているときには
もう起きていた…」
そう言って漸く目を開く
(気づいていたの…⁈ )
灰色の瞳に捕らえられて
Aは恥ずかしさでいっぱいになった
少し落ち着きを取り戻していた心臓も
バクバクと盛大に動き出している
Aが目を見開いて
金魚のように口をパクパクさせると
ローはニヤリと口の端を上げて笑い
Aの顎に手をかけた
「俺に惚れたのか？」
まるでその顔は意地悪な王子様…
Aの心臓は爆発寸前だ
『おっお粥っ、あたたたためてくるっ！』
キャパオーバーである
Aはバッと立ち上がると
先ほど持ってきたお盆を手に寝室を出た
そして、ローはその様子をクツクツと喉を
鳴らしながら見ていたのである
(絶対、熱下がってるでしょっ！！)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 162人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - 吸神さん» コメントありがとうございます！私もスモーカーさん大好きです^ ^ 何処かで出したいな…と思いつつ、あれから出ていないので、また何処かで出てきてもらいましょうかね笑 これからもよろしくお願いします！ (2019年5月27日 12時) (
レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
吸神 - この作品読ませてもらっております!スモやん出てきた時びっくりしすぎてミルクティー吹きましたｗｗ私スモやん大好きなんで、何処かで出していただければ幸いです!!これからも応援してます!更新頑張ってください!!! (2019年5月27日 10時) (レス) id: 0aa74f57a9 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - bluemoonさん» わざわざ読んで頂いて、コメントまで…ありがとうございます！嬉しすぎて、叫んでしまいました笑 普段は私が読んでいる側なので、少し気恥ずかしいです。私もまだまだ文章を書くのが拙くて、努力が必要だなと思うばかりです。胸キュンして頂けたなら幸いです！ (2019年5月26日 21時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - 作品読ませていただきました。私はエースが好きなのでお話しに出てくると、ニヤニヤしてしまいます。やっぱり逆ハーレムいいですよね！私キングダム意外漫画に疎くて、作品を拝見させていただく度とても勉強になります。キャラの特徴もわかりやすくていいですね(#^.^#) (2019年5月26日 20時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます！実は、私もカタクリさん大好きなんです…！今回メインではありませんが、必ず何処かでカタクリさん出てくるとお約束します^ ^ ほかのシャーロット家の方たちも数人出る予定です。ベポのスタンプ、私も使ってみたいです笑笑 (2019年1月29日 15時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：i
| 作成日時：2018年12月4日 15時
