・・ ページ33
・
『んしょ…』
色々考えることはあったが
Aは何とかローを自分の部屋のベッドに
下ろすことに成功した
『はぁ…』
肩が軽くなりAは
ヘナヘナとベッドの下に座り込んだ
さすがに自分よりも大きな
それも男性を移動させたのだ
疲れて当然である
ローは余程キツかったのか
Aのベッドで眉間にシワを寄せながらも
目を閉じたままだ
(とりあえず…熱を測って
冷えピタを貼って…)
Aはパタパタと動き始める
が…
急にAはピンチに陥った
(服…めくってもいいかな…)
体温計を手にしながら
Aは横たわるローの服に手をかけて
悩み始めた
さすがに人の服を剥ぐるのは
気が引けるのである
それに、ここに運ぶまでは無我夢中で
意識しなかったものの
整ったローの寝顔を目の前にして
鼓動が速くなるのを今更感じているのだ
(疚しいことをする訳じゃない…
ただ熱を測るだけ…)
Aは何度も何度も
自分に呪文のように言い聞かせる
そして…
ローの服を捲ったのだった…
・
・
・
『３８度９分…』
バクバクと心臓を速めながらも
何とか体温を測ることに成功
あまりの熱の高さに驚いたが
ローの様子を見れば
それくらいあってもおかしくはない
途中、チラリと見えた腹筋に
免疫のないAは
顔から湯気を出しそうになったが
何とか持ちこたえた
(ロー君は病人なのに…、何考えてるのっ！)
Aは冷蔵庫から冷えピタを取り出すと
そろりとローのおでこに乗せた
「ん…」
すると気持ちがいいのか
ピクリと肩が少し動いて
険しかった表情も次第に薄れていく
(また遅くまで勉強してたのかな…)
目元のクマを見て
Aは何気なくローの髪の毛を撫でる
真っ黒な髪の毛はAよりも硬めで
ふわりと爽やかなシャンプーの香りが鼻を掠めた
(せめて、今だけはゆっくり眠って…
少しでも疲れを癒して…
早く良くなりますように…)
安らかに眠っているローを暫く見つめて
Aは邪魔にならないよう
隣の部屋へと向かったのだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 162人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あい(プロフ) - 吸神さん» コメントありがとうございます！私もスモーカーさん大好きです^ ^ 何処かで出したいな…と思いつつ、あれから出ていないので、また何処かで出てきてもらいましょうかね笑 これからもよろしくお願いします！ (2019年5月27日 12時) (
レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
吸神 - この作品読ませてもらっております!スモやん出てきた時びっくりしすぎてミルクティー吹きましたｗｗ私スモやん大好きなんで、何処かで出していただければ幸いです!!これからも応援してます!更新頑張ってください!!! (2019年5月27日 10時) (レス) id: 0aa74f57a9 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - bluemoonさん» わざわざ読んで頂いて、コメントまで…ありがとうございます！嬉しすぎて、叫んでしまいました笑 普段は私が読んでいる側なので、少し気恥ずかしいです。私もまだまだ文章を書くのが拙くて、努力が必要だなと思うばかりです。胸キュンして頂けたなら幸いです！ (2019年5月26日 21時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
bluemoon(プロフ) - 作品読ませていただきました。私はエースが好きなのでお話しに出てくると、ニヤニヤしてしまいます。やっぱり逆ハーレムいいですよね！私キングダム意外漫画に疎くて、作品を拝見させていただく度とても勉強になります。キャラの特徴もわかりやすくていいですね(#^.^#) (2019年5月26日 20時) (レス) id: 4f57fd01cd (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます！実は、私もカタクリさん大好きなんです…！今回メインではありませんが、必ず何処かでカタクリさん出てくるとお約束します^ ^ ほかのシャーロット家の方たちも数人出る予定です。ベポのスタンプ、私も使ってみたいです笑笑 (2019年1月29日 15時) (レス) id: d8d396b9c0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：i
| 作成日時：2018年12月4日 15時
