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10 密集 ページ10
A side
城下町って、こんなに発展してたっけ。
久し振りに町に来たけど、驚くほどの賑わいようだ。
今日の目的としてはいつものマスクと化粧品を買いに行くことだが、興味の惹かれる店ばかりで寄り道してしまいそうだ。
折角だからしっかり楽しもう。このくらいの騒がしさが心地いい。
風に揺られながら気ままに歩いていると、女性が密集している所を見つけた。
化粧品の店とは反対方面だが、人数による好奇心に負けて近寄る。
その密集した場所には、予想もしなかった二人が居た。
syp 「どけて貰ってもええですか？」
kn 「ほんま、俺らは用事があんねん。」
ショッピ様とコネシマ様だ。どうりで女性が密集しているわけだ。
お二人とも顔に感情が出てはりますよ…。まぁ、気持ちは分かる。
さぁて、話したら分かってくれるのやら。
”外交官に憧れてた”俺に、説得は余裕や。
syp side
はぁ、変装して来ればよかった。
部長が一人で町に行ったら何があるか分からへんとか言うから二人で来たんやけど…
国民の方々が寄ってたかって集合したんよなぁ。部長なめとったわ。
隣の部長はどうしようって顔してる。まぁ、現に俺も部長も困ってるけど。
結構頑張って説得してんねんけどな。国民やから好き勝手出来んのが苦しい。
そろそろ幹部命令っていう最終手段わ使うか悩んでた時に、丁度声がかかった。
re 「ショッピ様、コネシマ様。助けましょうか？」
kn 「あ…Aさんや。取り合えず、どうにかなるん？」
専属執事って、俺が知る限り町にでたらあかんのに。
助けましょうか？らしいけど、幹部の俺らが言って聞かんのに解決出来るん？
そんなん考えてたら、Aさんが国民に向かって話し出した。
re 「彼らは優しいのですよ。」
何を思ったのか、急にそんなことを言った。
案の定、部長もポカンとしてる。
しかも、驚きはこれだけではなかった。だって、
周りに密集していた国民が納得したような、思い出したかのような顔でここを離れて行ったから。
re 「この事、誰にも話さないで下さいね。絶対ですよ。」
これだけ話して反対方面へと行ってしまった。
それにしても、専属執事が外出していた事は話さないといけない。
Aさんに釘を刺されたが、部長の警戒心の強さは知らなかったらしい。
もうすでに、部長はインカムで報告していた。
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さるさそーす - 作者です！コメント、応援ありがとうございます！掛け持ちですが、投稿頻度がこれ以上落ちないように頑張ります！ (2022年9月11日 1時) (
レス) id: e3803de454 (このIDを非表示/違反報告)
余白に糊。???(プロフ) - 初コメ失礼します！もう一個のほうもみさせていただいて、応援してます！めっちゃ面白いです！ (2022年9月7日 16時) (レス) @page6 id: 42dbdce760 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さるさそーす | 作成日時：2022年8月29日 22時
