猛毒系ヒーロー（３０）

毒８４ ページ34

「あれ！？先生どこ行くんですか！？」

　『ごめんね皆、急用ができた。さっき言ったとおり実験してて』

「え！？喋ってる！」

「わかりましたー」





あの時見たのと180°ちがうよ、、、、？

勘違いだといいな、、、、。


　『もっとスピードあげて下さい』

「これ以上は、、、、」

　『いえ、すいません、、、、』


焦らないはずが無いんだ。



先輩、、、嘘だと言ってくれ



＿＿＿＿＿


塚「三人も知ってる通り、脳無は人の手によって身体を改造され複数の個性に耐えられるようになった人間だ」



　『、、、、、』



塚「、、、ただし、生きた人間じゃない。脳みそから心臓に至るまでめちゃくちゃにされている」





グ「脳無とはまさしく人形。意志を持たぬ操り人形




のハズだった」


相「グラントリノさん、、、簡潔にお願いします」



　『、、、、、相澤先生、』


塚「必要な話だよ。順を追おう。気持ちの整理をつける為にも」



グ「口を割らせる事ができれば一気に大元を叩けるんだが、いかんせん肝心な事はいっさい話そうとしない」



＿＿＿＿ここから先の話は、よく覚えていない。

聞きたくなかった。現実を受け入れたくなかった。

きっと唇を噛んでいたんだろう。口の中が血まみれだ。

しかし考えるより先に体が動いていた。

誰よりも先に、彼の所へ走っていた。


　『、、、先輩！！！』

相「異坂さん(・・・・・・)、、、！」

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