暗闇にて ページ31
「上鳴、なんかできないの！？」
「お前と先生の位置わかんねえなのに放電したら終わりだぞ！」
暗闇の中2人は叫ぶ。お互い離れてしまい位置がわからない状態だ。
【八百万轟チームがゴールしたのさ！！】
暇な校長のアナウンス。それが2人を焦らせる。
「時間は…まだあるョ」
「声ちっさ！？優しｯ！」
「芦戸！そこか！？」
お互いの位置を把握できたらしい。そして上鳴は芦戸の手を引き、コンテナの影に隠れた。異坂は2人を見失う。
異坂はとりあえずゲートに毒を撒いた。(極悪)
「芦戸、俺が放電して明るくするから先生捕まえて…！」
「え、先生マジで逃げるよ？」
「今、先生俺たちの場所特定してないだろ？多分俺たちと同じで見えてないんだ。匂いでわかるって言ってたけど、毒臭いし離れすぎてちゃわかんねえんだ。」
「急に冴えてんじゃん」
「うるせえ。先生は多分強力すぎる毒は使ってないと思うんだ。」
「つまり…？」
「俺たちの匂いを先生の毒で消してバレずに戦おう作戦。俺のジャケット貸すから…なんとか！やってくれ」
「…わかった！」
2人の作戦はこうだ。
上鳴が出来るだけ離れた位置で放電。異坂の位置が分かる。
↓
芦戸が異坂の位置を把握。死角から近づく。毒の匂いでバレない
↓
なんとか捕まえる。
「行くぞ芦戸！！！放でえええんん！！！」
あたりは上鳴を中心に眩しい光に包まれた。異坂の目が眩む。千載一遇のチャンス！！だがは芦戸を警戒してか、目を細めながらもコンテナの壁に爪を固定し、高い位置にいる。芦戸を探しているようだ。
芦戸は酸の匂いを異坂の毒で消しながらコンテナに登り異坂背後へ近付く。キツイ毒の匂いに息を止めている。
幸い合格者の報告発表が続々と放送されているので音でバレることがなさそうだ。
逮捕用の紐をかけようとした時、気づかれた。
異坂は後ろに振り向き芦戸を見るなりコンテナの壁を蹴り、飛び降りた。それに続き芦戸も追うように飛び降りる。
異坂は落ちながらも芦戸を目で捉えており、芦戸に向かって紫色の液体が入ったペットボトルを投げた。
「どっ毒ううう！？」
「ファンタだよ」
ファンタで視界を遮られた芦戸は体制を崩した。先に着地した異坂はもうアホになった上鳴を見てポケットからリモコンを取り出し、天井の巨大な窓を開けた。優しい光が入ってくる。
「時間だ」
「うわああああ」
「ウェ…」
降ってきた芦戸をお姫様抱っこで受け止め、終了のブザーが鳴った。
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はわわ - 鞘駄さん» ありがとうございます！とても面白いです！更新頑張って下さい (2022年9月10日 0時) (
レス) @page4 id: 2a79c99f6b (このIDを非表示/違反報告)
鞘駄(プロフ) - はわわさん» 主人公の年齢です。 (2022年9月9日 23時) (レス) id: 34cb718de0 (このIDを非表示/違反報告)
はわわ - すみません初めて見たんですけど題名についている29ってなんですか？ (2022年9月9日 23時) (レス) id: 2a79c99f6b (このIDを非表示/違反報告)
風人雷震 - リクエストです。ステインと夢主の世間話を見てみたいです。 (2020年5月28日 14時) (レス) id: ea8a8735ab (このIDを非表示/違反報告)
wolf(プロフ) - そうです両思いです((( ちょっと水ん中探してきますね（作者さんの語彙力出てこーい((((殴 (2020年5月27日 9時) (レス) id: 0efa87dd0d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鞘駄律機 | 作成日時：2020年5月22日 14時
