雄英脱出【死柄木弔】 (ページ5)

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笑顔ページ5

切「おーい！彩人ー！！どこ行ったー？」

彩人と食堂で逸れてしまった。それに自分はヒーローより強い宣言して消えてた。彩人はなにを考えているのか分からない。あの黒い目は確かに俺を見ているけどなんか違うと言うか…、

切「だァ！！分かんねえよ！！」

食堂は飯田のおかげで少し落ち着いる。彩人はどこに行ったのか、検討もつかない。俺ホントに友達だと思われてんのかな。…ネガティブなこと考えてもしょうがない、もっと努力しなきゃな！！！

切「てかどこ行ったんだアイツ。廊下にもいないし…。って、あ！！」

ボサボサの髪の我らが担任相澤先生！！玄関の方から来たってことはレポーターの相手してたのか…。ヒーローは大変だ。

切「先生！彩人…いや色取知りませんか！」

相「色取なら、ここ」

切「ほげぇ！！？」

やっと見つけた彩人は、なんと相澤先生にぐるぐる巻きにされていたのだ。しかも引きずられてるし。

切「ああ彩人！？何したんだよお前！！」

　「俺は無実だよ」

彩人は珍しく文章を話した。いつもは単語で済ますのにな。

相「レポーターの質問に勝手に答えた挙句、質問攻めにされた。」

漢らしいのか？勇気あんな！！

　「自分で対処したから良いでしょ」

相「アホが。切島、コイツ教室まで連れてけ」

切「はいっス！！」

相澤先生はぐるぐる巻きの彩人が繋がった紐を「ほれ」と言って渡した。引きずんのか！？彩人は彩人で大人しいし相澤先生はもう居なくなってるし。

しょうがない。

　「本当に引きずるんだ」

切「いや解けないんだよこれ。てか何してたんだよ」

　「別に、優等生ぶっただけだよ」

彩人は珍しく饒舌だ。それに笑ってる。彩人が笑ったらダメとかゆう法律は無いけど、俺を食堂に誘った時のあの笑顔とは全く違う。なんだか上の空…と言うか難しく言うと恍惚というか…

切「何かいいことあったのか…？」

　「ん？…あぁ。とってもいいこと」

彩人は引きずられた体をわざわざ起こし、俺の顔を見上げた。なんだかいつもと違う彩人にびっくりしている。

　「もう教室だ」

切「あっ！マジか、行き過ぎたー！！」

バリアフリーなドアから入室。ちょっとした段差に彩人が唸ってたけど、このおかしな状況にクラスメイト達が気づいた。

麗「うわっ色取くんどしたん！？」

上「ぶはっ、怒られたんか？」

まぁ、どんな彩人でも俺は友達でいてぇな。

切「ほらみんな！解くの手伝ってくれ！！」