はじめてのお使い ページ21
「ツレ？興味あるなぁ？」
俺の特技はポーカーフェイス！面倒ごとに対するスルースキルは半端じゃないぜ…！フードはちゃんと被ってるし、ダビさんが俺を庇うように立ってるから大丈夫。
「名前はなんて言うの？」
「…」
「コイツは人見知りなんだよ。それにテメェには関係ねぇ。俺たちは予定があるから、また明日ヨロシク。」
「あぁ、よろしく。」
上っ面だけの会話が終わると、そいつはどこかへ飛んで行った。ダビさんと顔を見合わせて、一気に力が抜ける。
「鷹野郎…絶対アヤト目的で来てた…。危ねぇな。」
「あれが前言ってた仲間になりそうな奴？」
「信用ならねぇけど使える奴だ。まだお前がニュースのアレとは気づいてねぇようだが、気をつけろよ」
「うん。」
ダビさんは、俺の手を握る力をより一層強めて歩き出した。そして前を向いたまま、「偽名、考えとけ」と小さめの声で言った。
そんなこと言われても…俺のヒーロー名は…アイジャック。めんどくさいからもうジャックでいいや。ジャック、トランプのJ…ハートの11…あ、もうこの話はやめよう。
____
窓の外を見るともう空は暗くなっていて、冬だなぁなんて普通のことを考える。あの後、ダビさんが言ってた強盗殺人のオニイサン達に会ったけど、気に入らなかったのか、ダビさんは全部燃やしてた。
それでサッサと切り上げてアパートに帰ってきたというワケだ。
「コンビニ行ってくる。腹減っただろ」
「え」
奥の部屋から、サングラスとフードとマスクでばっちり全身覆ったダビさんが出てきた。怪しすぎる。変装のセンスがない。今までどうやって生きてきたんだこの人。信じられない(辛辣)
「俺が行くよ。」
「危ないだろうが」
「アンタが言うのそれ」
ダビさんは黙った。
_____
___
「知らない奴には？」
「ついていかない」
「やばい奴からは？」
「すぐにげる」
「あまりにしつこい時には？」
「ぶっとばす」
最後物騒だな。ダビさんも心配しすぎでしょ。俺もう高校生なんだよ？こっから徒歩１０分のコンビニに行くくらい余裕なんだよ。舐めないでいただきたい。
「あー、やっぱ一緒に行った方が…それか今日は諦めて…」
「大丈夫だって。マスクで顔は隠すし、防犯ブザーも持った」
どんだけ過保護なんだ。
「もう行くからね」
「気をつけるんだぞ…！」
この後、やめておけば良かったと俺は後悔する。
「や、また会ったね」
「やばい奴からはすぐ逃げる…！」
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ゆずな - この作品めっちゃ好きです！続き待ってます( *´꒳`* ) (4月22日 8時) (
レス) @page47 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - 連合のみんなと仲良いいのめっちゃ好きです！大好きです！！！ (3月24日 1時) (レス) id: 22eb9a9e70 (このIDを非表示/違反報告)
狛 - めちゃくちゃ面白いですね！更新がんばって下さい！ (10月9日 0時) (レス) id: c4f896039b (このIDを非表示/違反報告)
Mika(プロフ) - 小説の中で一番これが好きです。これからも頑張って下さい (2023年4月28日 22時) (レス) id: 0ecb511d32 (このIDを非表示/違反報告)
鞘駄(プロフ) - 魔水さん» ありがとうございます！励みになります (2023年1月10日 22時) (レス) @page2 id: d21a21d4c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鞘駄 | 作成日時：2023年1月9日 1時
