外出た瞬間 ページ17
世の中いろんな奴がいる。チョコが嫌いな奴、ゴキブリが大好きな奴。目の前にいるヒーローが嫌いなヒーロー志望とか。
「もっと死柄木さんの活躍聞かせろよ。おい聞いてんのか」
俺はスピナー。敵連合に所属している。正直この死柄木のお気に入り、イロトリアヤトを信用してない。トガも荼毘もイロトリとは仲がいい。しかしどうも理解できない。
まだろくに話したこともないが、とにかく俺だけは信用してないんだ！コイツ勝手に喋りまくるし、たぶん俺と合ってない。
イロトリは深刻そうな顔でまた口を開く。
「俺は誰よりも死柄木さんが好きな自信がある。死柄木さんのためなら誰だって殺せる。
でも死柄木さんはそれを望まない…。こないだ襲った宗教屋敷でもダメっ！て言われた。
俺あの人の役に立ちたいのに！」
「俺の何が悪いんだろう。
また刺そうとしたから嫌われちゃったのかな…いや、でも俺といる時は顔から手ぇ外してくれるし…。
もしかしてダビさんの財布盗んだのバレた？」
こいつ、ちょっと強火だが、死柄木への忠誠心は人一倍だ。しかも全然ヒーロー志望っぽくない。話していると敵としては結構信用できる気がするが、普通に人として最低なんだよな。
「ハァ…」
死柄木が望まないから…か。こんなやつにも悩みがあるんだな…。俺、心のどこかで一線引いていたのかもしれねぇ。コイツのどっかが気に食わなかったんだ。
しょうがない。俺も信じてやらなきゃな。さぁ、この俺がありがたい言葉を吐いてやろう。
「お…」
「でもそんなとこも好き！！！！」
「あ、」
突然愛を叫んだイロトリは死柄木がいる外へ飛び出していった。
「俺アイツきらい…！」
「ああいう子なんだよ。」
ミスターが隣で慰めてくれた。
______
アジトを飛び出して外にいる死柄木さんのところに向かっていると、地面が揺れているのに気がついた。だんだん大きくなる揺れと共に何かが近づいてくる。
すぐに死柄木さんのところに駆け寄って、もう一度その方向を見るともうそこにデカいのがいた。
「はや」
「伏せろ！！」
死柄木さんが俺を抱えて倒れる。死柄木さんの重みと温度が…は置いといて、轟音と共に後ろのアジトの屋根が崩壊した。せっかくの住処が…。
俺の敵認定して、死柄木さんの腕の隙間から見えるデカブツから視界を奪った。
「…でも無意味」
「下がってアヤトくん」
「お前がオール・フォー・ワンを継ぐものか」
死柄木さんをお前って呼ぶな！！！
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ゆずな - この作品めっちゃ好きです！続き待ってます( *´꒳`* ) (4月22日 8時) (
レス) @page47 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - 連合のみんなと仲良いいのめっちゃ好きです！大好きです！！！ (3月24日 1時) (レス) id: 22eb9a9e70 (このIDを非表示/違反報告)
狛 - めちゃくちゃ面白いですね！更新がんばって下さい！ (10月9日 0時) (レス) id: c4f896039b (このIDを非表示/違反報告)
Mika(プロフ) - 小説の中で一番これが好きです。これからも頑張って下さい (2023年4月28日 22時) (レス) id: 0ecb511d32 (このIDを非表示/違反報告)
鞘駄(プロフ) - 魔水さん» ありがとうございます！励みになります (2023年1月10日 22時) (レス) @page2 id: d21a21d4c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鞘駄 | 作成日時：2023年1月9日 1時
