超⭐︎限界化 ページ2
「ただいま、アヤトくん」
「し、死柄木さん…！」
薄暗くて汚くて湿気った倉庫でも、死柄木さんさえいればどんな豪邸よりも素敵になる。死柄木さんは俺の他に誰もいないのを確認すると、顔に引っ付いた手を取り外した。
「最近物騒でヤになる」
死柄木さんは小さくため息をついて俺の隣に腰掛けた。触れる右肩は冷たくて柔らかさなんて微塵も感じないが、それが心地良い。
「アヤトくんだけが癒しだ…」
ぽすっと、俺にもたれかかるようにして死柄木さんは目を閉じた。頬に触れる灰色の髪だけは唯一柔らかい。
肩にかかる頭の重みと、間近で感じる死柄木さんの息遣い。一瞬思考が停止する。
ぼたり
「アっ、はな、は鼻血っ出っ、死柄木サンっうわああああ」
「いきなり？？」
こっ、これ以上死柄木さんの近くにいるとダメになる。ふらふらと立ち上がり、死柄木さんから距離を取る。鼻血がぼたぼたと床に垂れたので急いで鼻を押さえた。
俺の顔は多分真っ赤だし、心臓の音は速すぎて火花が出そうだ。
心配そうに覗き込んでくる死柄木さんの顔を見て更に頭が吹きこぼれる。もうホントにダメだ…！
次の瞬間、倉庫の扉が開いた。錆びた金属の鈍い音が響いた。その隙間から光が差し込む。
「もー！弔くん、アヤトくんをいじめちゃダメですよ！！」
「ヒミちゃん…」
助かった…。死柄木さんが好きすぎて死にかけるところだった。
ヒミちゃんは俺の背中をさすって介抱してくれたが、すぐに鼻血に気づいて瓶に集め出した。顔を見たらガンギマっていた。異常者ばかりだ。ここは。
「もっと血ぃ出ないんですか？」
「勘弁してよ。」
_______
色取彩人ｲﾛﾄﾘｱﾔﾄ
個性:視覚操作
・視認した人や物の視界を覗いたり操作したりできる！
・強制的に自分に注目させられる！
・キャパが来ると涙が出る！
雄英高校1年生！だけど不登校！
恋愛感情じゃないけど死柄木弔が大好き！付いてきちゃった。
最近好きを拗らせて近づかれると限界化するようになったぞ！
性格が結構悪い！クソ野郎！
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ゆずな - この作品めっちゃ好きです！続き待ってます( *´꒳`* ) (4月22日 8時) (
レス) @page47 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
Ren(プロフ) - 連合のみんなと仲良いいのめっちゃ好きです！大好きです！！！ (3月24日 1時) (レス) id: 22eb9a9e70 (このIDを非表示/違反報告)
狛 - めちゃくちゃ面白いですね！更新がんばって下さい！ (10月9日 0時) (レス) id: c4f896039b (このIDを非表示/違反報告)
Mika(プロフ) - 小説の中で一番これが好きです。これからも頑張って下さい (2023年4月28日 22時) (レス) id: 0ecb511d32 (このIDを非表示/違反報告)
鞘駄(プロフ) - 魔水さん» ありがとうございます！励みになります (2023年1月10日 22時) (レス) @page2 id: d21a21d4c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鞘駄 | 作成日時：2023年1月9日 1時
