第五十二話「運命」 ページ10
．
戻らぬウボォーギンに
危機感を募らせる幻影旅団。
「鎖使いか…」
アジトでは、そう呟く団長クロロを囲むように
幻影旅団のメンバー達が立っている。
皆。少し険しい顔をしているようだ。
クロロは言う。
「操作系か。具現化系だな。
一体一で敗れる可能性が高いのが、
この両タイプだ」
「やっぱりオレもついて
いけばよかった…！くそっ！！」
クロロの言葉に、シャルナークが
拳を握りしめ声を上げる。
その時。
____ガラガラドドドド！！！
と、何かが崩れる大きな音がした。
皆が、一斉に音のなる方へ目を向ける。
すると。
「…はぁ…くっ…」
身体中ボロボロのウボォーギンが
苦しげな声を上げ。
アジトの入口の方で倒れ込んでいた。
「ウボォー！！」
と、シャルナークが叫んで
ウボォーギンの方へ走っていく。
「…鎖野郎に、勝てたのか？」
シャルナークの質問に
ウボォーギンは「…いや」と小さく答える。
ウボォーギンは言う。
「俺はあいつを…絶対許さねぇ。
次こそは必ず。ぶっ殺す」
眉間にシワを寄せるウボォーギンの
目からは、涙が流れていた。
自身のプライドを踏みにじられ、
殺される寸前までいき、結局殺されず。
ウボォーギンの心には、悔しさが強く残ったのだ。
そのウボォーギンの様子に
幻影旅団のメンバー達は拳を握る。
そして。
「よし。予定変更だ」
と、ウボォーギンの意欲に、団長クロロも、
鎖使いの抹殺へ動こうとした。
だが。
クロロの頭には、1つの疑問が浮かんでいた。
なぜ鎖使いは、
ウボォーギンを殺さなかったのか。
ウボォーギンの身体中の傷は、
殺意を持ってやられているものだ。
なのに。何故。
最終的には殺さずに生かしたのだ。
解せない。
クロロは、頭の中で矛盾を感じながらも。
鎖使い抹殺のため。
皆に、指示を出し始めた。
そう。運命はAという人間によって
少しずつ変わり始めているのだ。
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じゅな(プロフ) - ずっと待ってます！ゆっくりでもいいので更新してくださると嬉しいです！ (4月18日 17時) (
レス) id: 63d6ee7837 (このIDを非表示/違反報告)
あ3 - 更新楽しみにしてます､､､､めちゃ好きです (2022年11月1日 16時) (レス) id: b2be5c4b6e (このIDを非表示/違反報告)
キエラ(プロフ) - 久しぶりに見に来たら更新されてて泣きました(´；ω；｀)これからも更新楽しみにしてます...！ (2021年12月16日 20時) (レス) @page44 id: cdb417a741 (このIDを非表示/違反報告)
mikan(プロフ) - ナルアさん» ナルアさん…！本当にお久しぶりです！ずっと待たせてしまって本当にごめんなさい ; ; いつもコメントしてくださって本当に支えられています…！そう言っていただけて本当に嬉しいです！ずっと待ってくださっていて本当にありがとうございます！これから頑張ります！ (2021年10月19日 22時) (レス) id: 9f58bcb1e6 (このIDを非表示/違反報告)
mikan(プロフ) - 名無し76544号さん» 優しいお言葉に本当に心が暖かくなって小説も書こうって思わせていただけます！本当にありがとうございます！少しでも幸せが訪れますようにっ！最近寒くなってきましたので、お体に気をつけてくださいね！更新頑張っていきますね！ (2021年10月19日 22時) (レス) id: 9f58bcb1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mikan | 作成日時：2020年10月4日 13時
