第七十五話「紙」 ページ33
.
ねぇ。ネオンちゃん。
ネオンちゃんの占いは、百発百中なんだよね。
＿
＿＿
死神が貴方の元へ訪れる日
貴方は再び運命を変えるだろう
霜月を救ったように
運命を変えることが正しいとは限らない
月達と関わるのはやめなさい
繋がれた糸に希望はないのだから
もう貴方の寿命は長くない
如月によって深い眠りに就くのだから
＊
紙に書かれた占いを見て、色々な感情を感じ、イヤな汗が私のこめかみから頬を伝っていく。
もしこの占い通りに、今も、事が進んでいるのだとしたら、私は一体…
何の運命を変えて、何を救ったの？
そして紙には、詩が二つしか書かれていない。
つまり、私は、来週＿＿＿＿。
いや、やめよう。もう考えるのは、よそう。
どれだけ考えたって、たとえこの占いが百発百中だったとしても「未来」なんて、ずっと、誰にも、わからないんだから。
ただ、少し気になる文字がある。
「霜月」「如月」「月達」
霜月は十一月で、如月が二月って意味だと思うんだけど、でも今は九月だよね…？
月達っていう文字と、何か関係があるのだろうか。
本当は、この占いをしてくれた本人＿＿ネオンちゃんに聞きたいんだけど、さっき断られたしなぁ。
私は、紙を見つめ、わざとらしく首を捻った。
「ねぇ。キミの占いは、なんて出たの？」
突然、前から声が聞こえてくる。
『え？』と紙から目を離し、顔を上げると、目の前に座っている人物＿＿クロロさんが私を見つめていた。
『あっ占いですか？えっと、どうぞ…』
言葉では説明しにくいと思い、持っていた紙をクロロさんに渡すと、「ありがとう」と興味深しげな表情でクロロさんは紙を受け取った。
特に面白いことは書いてないですよ。なんて心の中で思いながらも、そういえばクロロさんの占いは、どんなのが出たのだろうかと思う。
私もクロロさんに見せてもらおうと、前を向くと、
『…え？クロロさん………？』
クロロさんの目から、一筋の涙が流れていた。
突然の出来事に、私は思考が止まる。
「やはり…キミが」
クロロさんが、何かをボソリと呟く。
今の私には、わからない。
クロロさんの涙の理由も、何も。
私は、時間が止まったかのように、クロロさんのことを見つめていた。
「キミが、アイツを…救ってくれたんだね」
クロロさんの目から流れる透明な滴は、頬を伝って、ポタッと紙へと落ちていく。
その紙には、私の占い結果が書かれていて。
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じゅな(プロフ) - ずっと待ってます！ゆっくりでもいいので更新してくださると嬉しいです！ (4月18日 17時) (
レス) id: 63d6ee7837 (このIDを非表示/違反報告)
あ3 - 更新楽しみにしてます､､､､めちゃ好きです (2022年11月1日 16時) (レス) id: b2be5c4b6e (このIDを非表示/違反報告)
キエラ(プロフ) - 久しぶりに見に来たら更新されてて泣きました(´；ω；｀)これからも更新楽しみにしてます...！ (2021年12月16日 20時) (レス) @page44 id: cdb417a741 (このIDを非表示/違反報告)
mikan(プロフ) - ナルアさん» ナルアさん…！本当にお久しぶりです！ずっと待たせてしまって本当にごめんなさい ; ; いつもコメントしてくださって本当に支えられています…！そう言っていただけて本当に嬉しいです！ずっと待ってくださっていて本当にありがとうございます！これから頑張ります！ (2021年10月19日 22時) (レス) id: 9f58bcb1e6 (このIDを非表示/違反報告)
mikan(プロフ) - 名無し76544号さん» 優しいお言葉に本当に心が暖かくなって小説も書こうって思わせていただけます！本当にありがとうございます！少しでも幸せが訪れますようにっ！最近寒くなってきましたので、お体に気をつけてくださいね！更新頑張っていきますね！ (2021年10月19日 22時) (レス) id: 9f58bcb1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mikan | 作成日時：2020年10月4日 13時
