第七十三話「占い」 ページ31
．
クロロさんの車は、無事にオークション会場__セメタリービルという建物に着いた。
乗せてもらっていた私たちは、ホッと胸を撫で下ろすも少し驚いていた。
本当にオークション会場に着くとは＿＿。
オークションの開始までまだ時間があるらしく、クロロさんと私たちは、ビルの中にあるカフェのような所で少し休むことにした。
＿
＿＿
「占いが得意なんだってね」
クロロさんはコーヒーを片手に「誰に聞いたんだっけかな」と首を傾げる。
「うん得意だよ」
「どれくらい当たるの？」
「百発百中なんだって」
ネオンちゃんとクロロさんの会話に、私は飲んでいた飲み物をブッと吹き出しそうになる。
『え、百発百中？！』
驚く私に「そーらしいの」と笑うネオンちゃん。
「さっきから他人事みたいな言い方だけど、キミが占ってんでしょ？」
「自動書記って言って、手が勝手に動いちゃうの」
質問したクロロさんはネオンちゃんの言葉に「へぇすごいね！」と目を見開く。
「ねぇオレも占ってくれる？」
「いいよ！」
ネオンちゃんはそう言うと、隣に座っている私に目を移した。
「A、あなたのことも占ってあげるわ」
『えっいいの？！』
「もちろん！言ったでしょ、いつか占ってあげるって」
にこりと微笑むネオンちゃん。
「じゃあ二人とも、紙に自分のフルネーム、生年月日、血液型を書いて」
紙を持っていなかった私に、クロロさんが自分の手帳から何枚かちぎって渡してくれた。
いや、本当にありがたい。
「書けたよ」
『私も』
私とクロロさんの書いた紙を「どれどれ〜」とネオンちゃんが目を通す。
「クロロ＝ルシルフル、さっきも思ったけど変わった名前ねぇ」
「仲間からはダンチョーと呼ばれてるけど」
…ダンチョー？
私が不思議に思っていたら「何それもっと変！」と隣でネオンちゃんが笑い出した。
「Aは＿＿、あっやっぱり私と同い年なのね」
『えっそうなんだ！』
ネオンちゃんとは年が近いだろうなって思ってたけど、まさか同い年だったなんて。
「じゃあ占ってみるね。あっそーだ！」
ネオンちゃんは突然、服のポケットからあるものを取り出した。
『あっそれ』
「うん！Aと買ったペン！これで書くわ」
クルクルっとペンを回すネオンちゃん。
そして、すごいスピードで紙に占いを書いていく。
よく分からないけど、なんだろう。
彼女の雰囲気？のようなものが、一瞬にして変わった気がした。
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じゅな(プロフ) - ずっと待ってます！ゆっくりでもいいので更新してくださると嬉しいです！ (4月18日 17時) (
レス) id: 63d6ee7837 (このIDを非表示/違反報告)
あ3 - 更新楽しみにしてます､､､､めちゃ好きです (2022年11月1日 16時) (レス) id: b2be5c4b6e (このIDを非表示/違反報告)
キエラ(プロフ) - 久しぶりに見に来たら更新されてて泣きました(´；ω；｀)これからも更新楽しみにしてます...！ (2021年12月16日 20時) (レス) @page44 id: cdb417a741 (このIDを非表示/違反報告)
mikan(プロフ) - ナルアさん» ナルアさん…！本当にお久しぶりです！ずっと待たせてしまって本当にごめんなさい ; ; いつもコメントしてくださって本当に支えられています…！そう言っていただけて本当に嬉しいです！ずっと待ってくださっていて本当にありがとうございます！これから頑張ります！ (2021年10月19日 22時) (レス) id: 9f58bcb1e6 (このIDを非表示/違反報告)
mikan(プロフ) - 名無し76544号さん» 優しいお言葉に本当に心が暖かくなって小説も書こうって思わせていただけます！本当にありがとうございます！少しでも幸せが訪れますようにっ！最近寒くなってきましたので、お体に気をつけてくださいね！更新頑張っていきますね！ (2021年10月19日 22時) (レス) id: 9f58bcb1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mikan | 作成日時：2020年10月4日 13時
