第六十二話「窓」 ページ20
「うわ、酒くっさ！」
マチが鼻を摘んで、顔をしかめる。
その酒の匂いがする方を指さして言う。
「ノブナガ。ウボォー。
飲むなら自分らの部屋で飲んでよ」
「はぁ？どこで飲もぉがオレらの勝手だろぉが」
「ノブナガの言う通りだせガハハハ！」
そう言ってノブナガとウボォーギンは
ホームの大広間のど真ん中で酒を飲み続ける。
ノブナガとウボォーギンの顔は
既に赤くなっており、相当酔っているようだ。
そんな二人にマチは、盛大に溜息をついた。
「パク、部屋行こう」
「そうね」
マチとパクノダは、大広間を去っていく。
酔っ払いに何を言っても伝わらないと思い、
自分たちが場所を移動する事にしたのだろう。
そんなマチとパクノダの後に続くように
フィンクスも体の向きを変えた。
「オレらも部屋いこーぜ。
酔っ払いは色々と面倒くせぇ」
「だね、今日は部屋でゲームでもしようか」
シャルナークが軽く背伸びをする。
すると、フェイタンがパッと顔を上げた。
「今日、あいつのとこ行かないか？」
そのフェイタンの言葉に
フィンクスとシャルナークの二人は
エッと顔を見合わせた。
「こんな天気の中、行く気になんねーよ」
フィンクスは笑いながら、そう答える。
「うん。別に今日じゃなくても
また違う日に予定立てればいいしね」
シャルナークも笑って、そう言った。
そんな二人の様子にフェイタンは
「そうね」と、眉を少し下げて小さく呟いた。
「あっフェイ。あの子に一応、
連絡しといてあげてね！」
シャルナークが携帯を振って、言う。
フェイタンは「わかた」と小さく答えた。
「じゃ、部屋行こーぜ。
昨日盗ったゲームで対戦な」
「フィン。昨日めちゃめちゃ弱かったもんね」
「うるせぇ。おめぇに言われたくねーよ」
フィンクスとシャルナークは
そんな会話をしながら部屋へと足を動かした。
＿
＿＿
＿＿＿
大広間に人気が無くなり、静かになった頃。
ウボォーギンと酒を飲んでいたノブナガが
不思議そうに口を開いた。
窓の近くで、携帯をボーッと見つめている人物。
「フェイタン」
ノブナガの口が無意識に動いた。
そして、続けて言う。
「おめぇ、フィンやシャルと一緒に
部屋でゲームしねぇのか？」
ノブナガが不思議そうにフェイタンを見つめる。
すると。
フェイタンは手に持っている携帯を強く握り
窓を見つめて小さく呟いた。
「会いたいやつがいるね」＿＿＿と。
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じゅな(プロフ) - ずっと待ってます！ゆっくりでもいいので更新してくださると嬉しいです！ (4月18日 17時) (
レス) id: 63d6ee7837 (このIDを非表示/違反報告)
あ3 - 更新楽しみにしてます､､､､めちゃ好きです (2022年11月1日 16時) (レス) id: b2be5c4b6e (このIDを非表示/違反報告)
キエラ(プロフ) - 久しぶりに見に来たら更新されてて泣きました(´；ω；｀)これからも更新楽しみにしてます...！ (2021年12月16日 20時) (レス) @page44 id: cdb417a741 (このIDを非表示/違反報告)
mikan(プロフ) - ナルアさん» ナルアさん…！本当にお久しぶりです！ずっと待たせてしまって本当にごめんなさい ; ; いつもコメントしてくださって本当に支えられています…！そう言っていただけて本当に嬉しいです！ずっと待ってくださっていて本当にありがとうございます！これから頑張ります！ (2021年10月19日 22時) (レス) id: 9f58bcb1e6 (このIDを非表示/違反報告)
mikan(プロフ) - 名無し76544号さん» 優しいお言葉に本当に心が暖かくなって小説も書こうって思わせていただけます！本当にありがとうございます！少しでも幸せが訪れますようにっ！最近寒くなってきましたので、お体に気をつけてくださいね！更新頑張っていきますね！ (2021年10月19日 22時) (レス) id: 9f58bcb1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mikan | 作成日時：2020年10月4日 13時
