第2話 思い ページ4
骸は私の唯一の友人だった
「退屈してたって……。そもそもこの場所では何もする事がないんだから、いつも退屈してることになるでしょ?」
「クフフ、そうですか?僕は君が毎日話しかけてきてくれるので、退屈だと感じませんけどねぇ」
と、からかうように言ってきた
思わず笑みがこぼれた
骸といる時間はとても楽しかった。実験体であることを忘れられたし、こんな会話がいつまでも続けば良いと思った
そんな気持ちでいると、さっきの自分の気持ちが頭をよぎった
さっきのことを忘れるために骸に話しかけたのに、私はいつのまにか ポソッと呟いていた
「……私ね、時々 自分が怖くなるの」
いきなり話し始めた私に少し驚いていたが、骸は黙って私の話を聞いてくれた。
ーーあぁ、きっと私は 誰かにこの気持ちを吐き出したかったんだ
そう思うと、淡々と言葉が出た
「ずっとここにいるからか分からないけど、最近……いや、もうずっと前から 感覚がおかしくなっていて…」
「さっきだって、この1週間で10人くらいの子が死んだのに 何にも思わなかった。骸が生きていれば、他は関係ないって思うようになってるの……」
私は笑って言った
「私ってホントに最低だよね」
52人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MIYA - 戸櫻さん» コメントありがとうございます♪ これからも頑張ります(^_^) (2017年6月10日 13時) (レス) id: 0514ccbf9b (このIDを非表示/違反報告)
戸櫻 - 続きがとても気になります。面白い文章だと思います。更新されたら、チェックしますので頑張ってください。 (2017年6月8日 19時) (レス) id: 438a1d3971 (このIDを非表示/違反報告)
MIYA - レイさん» ありがとうございます!読んで下さってる皆様に楽しんでいただけるよう心がけて頑張っています!更新、また遅くなってしまうと思うんですけど、頑張りますね(^∇^) (2017年5月15日 19時) (レス) id: 0514ccbf9b (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 続き気になりますね。いつも、切りがいいのでうらやましいですO(≧∇≦)O更新されたらいつもチェックしてます!頑張ってください (2017年5月14日 19時) (レス) id: 785783b456 (このIDを非表示/違反報告)
MIYA - レイさん» はわわ…! こんな駄作にお気に入り登録して頂き、ホントにありがとうございます! これからも頑張ります(o´罒`o) (2017年5月1日 16時) (レス) id: 2ae119fae4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:MIYA | 作成日時:2017年4月27日 22時