【リボーン】雪の守護者はヴァリアー所属！

第１８話 間違えて ページ21

「……オレも家族なんていねーよ」



Aの顔を見て、ベルはポソッと呟いた




ベルの言葉にAはおどろいた




「そ、そうなの！？ なんだ、同じだったんだ。なんか、私だけそういう雰囲気になっちゃって

凄く恥ずかしいんだけど！」




そう言って、アハハとAは笑った





それは本心からの笑顔だった





自分だけじゃなく、ベルも同じ境遇だってことが嬉しかった




それに、そのおかげで沈んでいた気分から離れることが出来た





だけど、ベルの顔は笑っていなかった



「べ、ベル？」




やけに静かなベルに、不安そうに問いかけた





「オレも家族なんていないんだ。だって全員、オレが殺しちゃったからさ」






そう言い、ベルは何故かバツの悪そうな顔をした




Aは、なんでベルがそんな顔してるのか分からなかった




だから……





「ベル。私、別にベルが自分の家族を殺したとしてても、何とも思わないよ？

それに、私に力があったなら 間違いなく自分の家族だったものを殺してると思う」




と、言っとくことにした




それを聞き、ベルはニッと笑った





「なーんだ。家族を殺したって言ったら、悲しむかと思った」



Aは、首を横に振った



「な訳ないじゃん。逆に殺したいと思ってるよ」



「うしししし♪ 」




ベルもようやくいつものように笑った



「で、何で家族を殺したの？」



Aはベルに問いかけた





「全員、ゴキブリと間違えたんだよ」



愉快そうに言った




「間違えたって……」




どうやったらそんな間違いするの？、と言おうと思ったとき、先にベルがお決まりのセリフを言った







「仕方ねーじゃん。だってオレ、王子だもん♪」

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