第12話 名付け親 ページ14
光の速さで 頭を上げたAに風は言った
「さて、いつまでもここにいる訳にはいきませんね」
「うん、でもどこに行くの?」
「ここから少し行ったところに 小さな小屋があります。そこに行きましょう」
そう言って ピョンっとAの頭の上に飛び乗った
「え、でもその小屋って誰かのものなんでしょ?勝手に使っていいの?」
そうAが聞くと、風は薄く笑って言った
「いえ、心配には及びません。その小屋は私が作りました。近くにあった木を倒して作ったので、生活するには申し分ない強度だと思いますよ」
「風が作ったの!?凄い!」
Aはニコッと笑顔になった
「何年もこの姿でいると暇なんですよ」
ところで、と風が言った
「先程 貴方の自己紹介を聞きましたが、Aは日本人ですよね?苗字はないのですか?」
頭の上で風が首を傾げたような気がした
「苗字かぁ……考えたこともなかったなぁ。でも、万が一日本に行った時とかに苗字がないと なんかやだよね」
うーんと唸った
その時、風がAにある提案をした
「Aがよろしければなのですが、その苗字 私があげてもよろしいでしょうか」
Aはビックリした。まさか、そう言ってもらえると思っていなかったのだ。
「……うん、私 風に付けてもらいたい。ありがとうね、凄く嬉しい!」
そう言うと風は頷いて、苗字を考え始めた
数秒後……
「ゆき……かぜ……」
「え?なんて言ったの?」
風がポツンと言った言葉に思わず聞き返した
風はフッと優しく笑った
「分かりました。貴方の新しい苗字は、雪風。貴方は雪風 Aです」
サワァと辺りに優しい風が吹いた
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MIYA - 戸櫻さん» コメントありがとうございます♪ これからも頑張ります(^_^) (2017年6月10日 13時) (レス) id: 0514ccbf9b (このIDを非表示/違反報告)
戸櫻 - 続きがとても気になります。面白い文章だと思います。更新されたら、チェックしますので頑張ってください。 (2017年6月8日 19時) (レス) id: 438a1d3971 (このIDを非表示/違反報告)
MIYA - レイさん» ありがとうございます!読んで下さってる皆様に楽しんでいただけるよう心がけて頑張っています!更新、また遅くなってしまうと思うんですけど、頑張りますね(^∇^) (2017年5月15日 19時) (レス) id: 0514ccbf9b (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 続き気になりますね。いつも、切りがいいのでうらやましいですO(≧∇≦)O更新されたらいつもチェックしてます!頑張ってください (2017年5月14日 19時) (レス) id: 785783b456 (このIDを非表示/違反報告)
MIYA - レイさん» はわわ…! こんな駄作にお気に入り登録して頂き、ホントにありがとうございます! これからも頑張ります(o´罒`o) (2017年5月1日 16時) (レス) id: 2ae119fae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MIYA | 作成日時:2017年4月27日 22時