検索窓
今日:16 hit、昨日:0 hit、合計:34,816 hit

ページ23

「最近A元気ないよね。」

「私も思ってた。どうかしたの?」





いつものお昼。


こころとかおりが

心配そうな表情で尋ねてきた。






「まあね。でももう終わったことだから大丈夫だよ。」






そうだ、これはもう過去の話。

自分の中で区切りはついている。






「ふーん、そっか。ならよかった!」

「どーもどーも、ご心配おかけしました。」






いつからこんなにも演技が上手になったのか、

すごく不思議だ。


予鈴がなり教室に戻ろうとすると

木兎さんたちが話しているのを見かけた。


3人に先に戻ってもらい、

木兎さんたちの所へ近づく。



部活に関することと思い耳を澄ますと

木兎さんの大きな声が聞こえてくる。






「そーいやさ!俺見ちゃったんだけど、自主練の帰りに赤葦と如月が抱き合ってたんだって!」






思わず歩みを止める。


木兎さんからしたら私は後ろ側で

私の存在に気づかない。


その話に木葉さんはさほど興味がないようで、

ちらりと視線をそらして__私と目が合った。






「A...。」






木葉さんが目を見開く。


その場にいたバレー部員の

視線が一気に集まる。






「なっ、A!いつから...?!」

「あー...。」






なぜか乾いた笑いしか出てこない。

そんな私をじとりと見つめる木葉さん。






「私、なんともないですよ。」






時計の針はあと二分で本鈴がなる。






「先輩達も早く戻った方がいいですよ。」






うっすらと笑みを浮かべて、

木兎さんのさんたちに逃げるように背を向けた。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (72 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
167人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

無気力さん(プロフ) - JKさん» 赤葦のイケメンさは、全て使わないと勿体無いので、すごく頑張ってます!笑 夢主ちゃんの感情は、繊細さをだそうと交信するときすごく考えてます笑 更新頑張ります! (2018年4月1日 21時) (レス) id: 14336173ff (このIDを非表示/違反報告)
JK - あと夢主の感情がすごく共感できて、続きが気になります!!更新待ってます! (2018年4月1日 18時) (レス) id: da8b836921 (このIDを非表示/違反報告)
JK - 赤葦のいいところが細かく描写されていて、さらに好きになってしまいます!!ほんとにかっこよすぎですね! (2018年4月1日 17時) (レス) id: da8b836921 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:無気力さん | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年10月1日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。