検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:34,810 hit

ページ19

「おばさーん。京治の部屋あがんね。」

「はいはーい。」





最近来ていなかった京治の部屋。

いつも綺麗で、少し落ち着かない場所でもある。





「…早く帰ってこないかなぁ。」





京治のベッドにもたれて、匂いをかぐ。


(京治の匂い…)


カチカチと規則正しく鳴る秒針が心地よくて

いつの間にか意識を手放していた。











久々に夢を見た。

あまり鮮明ではないけれど、京治の夢。





「…んっ。」





目を開けると、頰に一筋の涙が伝っていた。


(泣いてた…?)





「A。」





ふいに呼ばれた方へと顔を向ける。

少し気まずそうな京治の表情。


沈黙が私達の間に流れた。





「…け、京治、あのさ…」

「ごめん。」





京治が私の言葉を遮って謝った。





「…どうして私のこと避けるの?」





きっと今はまわりくどく聞くよりも

直球で投げかけたほうがいいと判断した。


京治は小さく深呼吸する。


そして意を決したのか顔を上げる。





「俺…舞衣と付き合ってるんだ。」

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (72 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
167人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

無気力さん(プロフ) - JKさん» 赤葦のイケメンさは、全て使わないと勿体無いので、すごく頑張ってます!笑 夢主ちゃんの感情は、繊細さをだそうと交信するときすごく考えてます笑 更新頑張ります! (2018年4月1日 21時) (レス) id: 14336173ff (このIDを非表示/違反報告)
JK - あと夢主の感情がすごく共感できて、続きが気になります!!更新待ってます! (2018年4月1日 18時) (レス) id: da8b836921 (このIDを非表示/違反報告)
JK - 赤葦のいいところが細かく描写されていて、さらに好きになってしまいます!!ほんとにかっこよすぎですね! (2018年4月1日 17時) (レス) id: da8b836921 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:無気力さん | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年10月1日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。