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20話 ページ21

『断る。』


"「まだ何も言ってないのにー!」"






仕事用の電話にかけてきた相手はルパン。
峰不二子から連絡があってまだ20分しか経っていないのに次はこいつ。

嫌な予感しかしなくて要件を聞く前に断る。







『俺じゃなくても他の奴はどうなんだ。』


"「次元は王宮に招集されちまったよ。ミラ王女が緊急帰国するんだと。
五ェ門は違う用事頼んでて今外出中。

そして俺はヴェスパニア鉱石ちゃんをもっと可愛く仕上げないといけないから無理〜!」"



『うぜぇ……。』








本当にこいつどうにかならないのか。

極力アジトを離れる事をしたくないが、今はこいつの依頼を受けた協力関係。
拒むことはしてもいいけれどしすぎると破綻していく。



専門医として来たはずなのに。クソッ






"「お口の悪いこと。家から出るやつじゃないからさ。」"


『おい、今PCになんか送ったろ。』






ピコンッと音を立てて情報がきたと通知される。

引き受けるとは言ってないのに送るのはもう強制。
最初から自分に拒否権はなかった。


ハァーッとため息をついた後、送られてきた通知を押して中身を確認。
……おい、これ王宮のセキュリティじゃ。







"「次元に付けてるネクタイピンで経路は確認済み。
あとはクイーンクラウンまでのセキュリティなんだけど、手空いてるのAだけだからさ。」"


『……期限は?』


"「明後日♡」"


『お前なぁ!』







文句をこのまま言ってやろうとした。が、相手は悟ったのであろう

プツッと通話が切れる音と自分の声が相手に届かずに虚しく部屋に響いただけだった。

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作者名:K介 x他1人 | 作成日時:2016年10月16日 16時

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