【ルパン三世】闇医者なのに表の世界に巻き込まれた【名探偵コナン】 (ページ20)

今日:8 hit、昨日:10 hit、合計:21,171 hit

19話ページ20

翌日

ヴェスパニア Aのアジト AM０９:４０

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

『ん？』

仕事用の携帯に着信が届く。
昨日ブラック入りしそうな奴に連絡入れてたから、その電話だろう。
そう思い相手の名前を確認すれば少し顔をしかめた。

名前は"峰不二子"と出ており何となく嫌な予感を持つ。

今回はルパンと一緒に行動している為、その情報が知られている可能性があれば……。

出なければ後が怖いため、3コール目には通話ボタンを押して電話に出る。

『はい、もしもし。』

"「A〜、久しぶりね。」"

『えぇ、お久しぶりです。今回はどういったご要件で？』

"「早くて助かるわ。さっそくだけどルパンのアジト共有してくれない？」"

バレてるな。
いつの間に俺の情報が出回っているのか。

頭の中をフル回転させて客の中から言い出しそうな奴をヒットさせる。

昨日催促したばかりの奴だが金の持ち合わせが無くなったと喚いていた。
その時の言い訳で女に騙されたとギャーギャー電話越しに訴えてきていたが……。

『………俺の懐に入る予定の金出してくれたらいいですよ。』

"「なんの事かさっぱりよ。言いがかりじゃない？」"

『エイミーって名前で今回活動してたデショ。手出した男、客だったんだわ。』

"「やーん、それはごめんなさい♡」

謝る気も返す気も無いな。
ハァ〜とため息が出てしまったが、先に金を手にしたのはこの人だからもう無理か。

これ以上言っても逆に盗られるだけだろう。
諦めて面倒事になる前にルパンに押し付けるのが最適。

ルパンから借りた探知機を利用してルパンの場所を獲得。
そのまま流れるように情報を携帯ではなく違う端末で飛ばすことにした。

情報飛ばす時にこっちの客情報抜き取られるのとかヤダし。

『送っときましたよ。それじゃ。』

そう言ってすぐに電話を切った。
あー、ただでさえ面倒なのに峰不二子も一緒はシャレにならない。

今回の依頼、引き受けるタイミングではなかったかもな。
そう本格的に後悔するまであと数時間後。