【ルパン三世】闇医者なのに表の世界に巻き込まれた【名探偵コナン】 (ページ16)

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15話ページ16

まだ少し薄暗いが、見えないことはない外の街並み。
この時間帯でも綺麗だと写真でも撮れるが、撮るには少し場所は選んだ方がいいだろう。

市場へ行く道の途中、外壁があるところに貼られた紙をチラリと見る。

［ミラ王女時期国王反対！］
［計画的犯行！？ミラ王女王政制度に不満か］

1週間と数日前に亡くなったサクラ女王とジル王子。
突然の崩御は国民に伝わるまで時間はかからなかった。

猟銃の事故によるものとして報道されたが、それだけで納得する国民は少なかった。

ある者は真実を知りたがり一致団結して連日王宮へ押し寄せ
ある者は憶測だけのゴシップニュースに感化され批判の声を上げ
ある者は今の王政制度に、ヴェスパニア王国を治める現状に不満の声を上げる

もちろん、ミラ王女を支持しようとしている国民は少なからず居る。
しかしそんな彼らの声は負の声を上げて続ける国民に霞まされている。

『ﾊｧｰ……。』

まだ朝早いため、そういったデモはやっていないがいいニュースでは無いためため息が出る。

ミラ王女は現在日本に訪日中であるが、本人が居なくとも批判の声は止まらない。

まだ19歳の王女にこれは重すぎるのでは無いのか。

本来では兄であるジル王子が王位継承すると本人も思っていたであろうに、一度に母と兄を亡くし急に自分が王位継承者になった。

そして国民の批判的な声は毎日嫌でも聞こえる。

『可哀想になぁ。』

自分には縁の無い立場で届かぬ人に対しても思いに、思わず声が漏れでていた。