14話 ページ15
ヴェスパニア ルカのアジト
AM05:32
カチャ、カチカチ……カコン
金属音が小さく意識の向こうから聞こえる。
不快になる事はないが、その音で少しづつ体が起きていき
うっすらと目を開けた。
『……ねっむ。』
覚醒していない頭を動かして時間を確認する。
『1時間はえぇじゃん……。眠いわ、そりゃ。』
昨日は次元に本来使うベッドを使わせたので、俺は簡易ベッドを用意してそこで寝た。
ベッドが変われば寝れない事はないがやはり寝心地は変わる。
グーと両腕を上にあげて伸ばして体を叩き起す。
1度起きてしまえば2度寝は基本しない。
眠気を抑えながらゆっくりと起き上がり顔を洗いに行った。
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リビングに向かえば、昨日朝まで使っていいか聞いていたルパンが作業に没頭していた。
机は結構広いものを使っているがそれが分からなくなるぐらい隅から隅まで道具が置かれている。
『おはよう、ルパン。』
「おはようさ〜ん。」
こちらを見る事はなく言われた言葉に反応して返された言葉。
多分この反応はご飯食べてないだろうな。
作るか、いつもより早く起きてしまったし。
そうと決まればキッチンに行き冷蔵庫の中身を確認を……。
『いや結構食べられてるな。』
自分が想定していた食べ物は6割ぐらい食べられてた。
元から冷蔵庫に入ってたものも少なかったのでそれを想定した今日の買い出しである。
が、3人分の朝ごはんを作るには材料がない。
食べるならちゃんと食べたいし。
チラリと時計を見れば5:43。
今から行けば近くに朝イチをやっているはず。
それは確か6:00までだったから……行ける。
『少し出かけてくる、留守番よろしく。』
「はいよー。」
髪を適当に整え、服も寝ている次元を起こさないように適当に取って着替える。
約5分ほどの準備を終えて家を出た。
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作者名:K介 x他1人 | 作成日時:2016年10月16日 16時