【刀剣乱舞】素直になるのは難しい。

4.お昼 ページ6

＿＿＿＿四時間目が終わり、弁当の時間。



今日は特に勉強という名のものがなく、授業は比較的楽だったが……。



「ねえ、一緒にお昼食べない？」



「またお前か」


ま た こ い つ か 。
いい加減ついてくんのやめろよ。


屋上で一人で弁当を広げていたが、コンビニ袋を持った加州がやってきた。


後ろには友達らしき男の子。
長い髪を一つに束ねていて、クリッとした目が特徴的である。
私に気付いたようで声をかけてきた。




「この子、お前の友達？」




「そうだよー」




「……」



いや私友達になったつもりないんですけどね。

まぁどうぞご勝手に。




「へー、僕の名前は大和守安定！よろしくね！」




「……よろしく」



と、素っ気ない顔で答えた私だったが




いやなんでこいつとも友達成立してんの。

訳分からん。



心の中ではそう思っていた……。



「こいつ本当に素直じゃないんだよね、、、」



「……ち、ちょっと！」



いきなり顎を掴まれて顔をぐいっと近付けられる。



「弁当危ないって！！」





「……あ、そっち？」




手を離された私はあわてて膝の上に置いてあった弁当を元の位置に戻した。



「あまり女子に乱暴すんなよ、お前」



安定がじっとりとした目で加州を睨みつける。




「あー、ごめんごめん」




「……いいよ別に」



やっていられない。

早く食べて教室に戻ろうと思い、弁当をつつこうとすると安定がニコニコした顔で話しかけてきた。






「じゃあ僕も弁当食べようかな。隣いい？」




「……もう勝手にすれば」








.









.







断るのすら疲れた私はただただおかずを頬張るのであった＿＿＿＿

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