15年ぶりの普通 ページ43
MG「はい！ここですよ！」
2階に上がり曲がったすぐの部屋。目の前の扉が開かれた
『わぁ…』
中はピンクを基調とされていた
MG「小さい頃お嬢様はピンク色が好きでしたからね。部屋はそのままで何も変わっていません。まぁ、覚えていないかもしれませんが見てみてください」
ミンギュオッパは扉の前に立って私を見守るつもりらしい。
『あ、うん！ありがとうミンギュオッパ』
MG「呼び捨てでいいんですよ」
ムッとした顔で言われた
部屋を見てまわる事にする。折り紙や昔描いたであろう絵、ぬいぐるみなんかが置かれたままになっている。
机の前の壁には千羽鶴と寄せ書きが置かれていた。"頑張れお嬢様"と書かれた寄せ書きには沢山のメッセージが埃をかぶって眠っていた。手に取って埃を払うとメッセージが少し輝いた様に見えた
MG「それ、お嬢様がパーティーでお怪我をなされた時に使用人全員で折って書いたものなんですよ。今初めてお嬢様の手の渡りましたがもう意味はないですね」
『そんな事ないよ。今私凄く嬉しいもん。ありがとう』
ミンギュオッパの目を見て伝えたくて振り向いた
MG「他の者たちにも伝えておきますね」
ミンギュオッパは優しく笑った
「お嬢様、お着替えをお持ちいたしました」
MG「ありがとうございます」
ミンギュオッパが受け取って手渡してくれた
MG「では部屋の外で待っていますので、お着替えなさったら呼んでください」
そう言ってミンギュオッパは出て行った
改めて部屋を見渡すけど本当にここに自分が前いたとは思えない
『凄いとこに産まれちゃったんだな…』
着替えを終えて部屋を出る。ミンギュオッパがいない。横を向くと壁にもたれて腕を組んだミンギュオッパがこっちを見ていた
MG「やっと気付きましたね。行きましょう」
ニヤッと笑ってからそう言われた。ちょいちょいその態度入ってくるのね。小馬鹿にしてるよね。
オッパについて行くと広い食堂についた
『広くない？』
MG「使用人も一緒にここで食事をいただきますからね」
『そうなんだ…』
それぞれ違うわけね。家が大きいのは似てるけど
広い部屋を見渡しているとミンギュオッパが遠くで椅子を引いて待っていた
MG「お嬢様の席はここです。覚えてくださいね」
『はーい』
私の席は真ん中のテーブルの1番端。誕生日席がお父さんで私の向かいがお母さん
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蓮兎 - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。直ちに対処させていただきました。 (2019年4月9日 17時) (
レス) id: 5f35896a0c (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年4月9日 12時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮兎 | 作成日時：2019年4月9日 11時
