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これで最後かもしれない SC ページ26

みんなどんな人になったんだろう
いよいよ、会えるんだ


SG「ヒョン、どこから行きますか」

SC「…カフェから」

SG「分かりました」


全てが始まったあのカフェから。
あのカフェが閉まっていたから君はうちに来てみんなと巡り会わせてくれた。あれ、でもどの道カフェにいた奴らとは会えてたのか。

あの日、会釈をして車に乗った君
勇気を持っていてかっこよかった君
でもそんな君は守りたくなるほど可愛いくて
君に巡り会えた事全てが奇跡だった

ドアを開けるとベルの音が響いた


『まだ開店時間っ!』

SC「Aちゃん…」

JS「何で…」


ジョシュアは俺を見て目を見開いていた
Aちゃんも驚いていた


JS「何で…ここに?」

SC「遅くなってごめん。迎えに来た」

JS「あ、ありがとう…?」

SC「時間あるか?これから全員の所に行こうと思ってるんだけど」

JS「でも僕店もあるし、行けないや。またいつか集まる時に呼んでよ」


そう言われてしまえば無理に行こうなんてとても言えない


『行ってらっしゃい、ジョシュアさん。お店は私が何とかします!』

JS「でも、」


ジョシュアの背中を押したAちゃん。そっか、この子強いんだったや。

JS「ちょっと、」

『たまには自分の事も考えてください、ジョシュアさん』

JS「…ごめん、ありがとう。行ってくるね」


ジョシュアさんの頰には涙が伝っていたけどとても優しい笑顔を浮かべていた


『行ってらっしゃいジョシュアさん』


ジョシュアに先に車に乗っていてもらうように伝えた


SC「…ありがとうAちゃん」


2人きりになった店の中


『いいえ。これで会うのはきっと最後ですよね』


悲しそうに言う君。俺は今でも好きだよ、なんて言ったらAちゃんを困らせるんだろうな


SC「…そうだね、きっと」

『そうですよね笑元々接点ないし』


言葉を最後まで待たずにAちゃんを抱きしめた


SC「俺はAちゃんと会えて本当に良かったよ。ありがとう」

『私こそ、ありがとうございました』


そう言ってAちゃんを離した


SC「じゃあね、Aちゃん」

『はい、さようなら。スンチョルさん』


俺はまたどこかで君と巡り会えると信じているよ。君を困らせないようにするためにはそれしかできないからね。
俺達は笑顔で別れた。涙も流さなかった。

何年待った SC→←行ってらっしゃい さようなら



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蓮兎 - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。直ちに対処させていただきました。 (2019年4月9日 17時) (レス) id: 5f35896a0c (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年4月9日 12時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蓮兎 | 作成日時:2019年4月9日 11時

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