本音と嘘 ページ23
手紙を出した翌日、見知らぬ番号から電話がかかってきた
『もしもし』
SC「会いたい！…会いたい、凄く。会えるか？」
久しぶりに聞いた私を呼ぶスンチョルさんの声に心が動きそうになったけど時間と場所を伝えて電話を切った
公園までの道のりをゆっくり歩いていると男の人が走って公園に入って行ったのがみえた
『スンチョルさん』
そう呼ぶとその人は振り返った
SC「Aちゃん！」
抱き寄せられた瞬間、とても心が温かくなった
『やめて下さいスンチョルさん。婚約者の方がいらっしゃるでしょう？』
SC「違う！あれは」
『まず、座って下さい』
スンチョルさんを促し、近くのベンチに座る
SC「Aちゃん、話を聞いて。あいつとは結婚なんてしないんだ。破棄する予定だから。それに俺は今でもAちゃんが好きだよ、愛してる。屋敷に帰って来てほしい」
涙が出そうになったけど何とか我慢する
私はスンチョルさんの想いに応えそうになるのをこらえて言った
『それはできません』
SC「何で、」
『私はもう、スンチョルさんの事は好きでもないです』
嘘、スンチョルさんの事が大好きです。
SC「どうしてそんな事！」
『現実を見ただけです。それにスンチョルさんが会いに行くべき人は他にいます』
そう。私なんかよりずっと待ってる人がいる
SC「誰？Aちゃんより大切な人って誰？」
『SEVENTEENの皆さんですよ』
SC「え、何で」
『私全部聞いたんです。皆さんスンチョルさんに会いたがってました。迎えを待ってました。だから、会いに行ってあげて下さい。』
SC「…これ！」
勝手に個人情報を教えることになるから躊躇ったけど、SEVENTEENの事を話している時の顔は、皆さん輝いていたから。
それに、とても誇らしそうだったから
『これが私にできる精一杯の恩返しです。皆さんにとって宝物のような時間をもう一度過ごしてもらうために』
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蓮兎 - かなとさん» ご指摘ありがとうございます。直ちに対処させていただきました。 (2019年4月9日 17時) (
レス) id: 5f35896a0c (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年4月9日 12時) (レス) id: a6e6d18aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮兎 | 作成日時：2019年4月9日 11時
