ストーリー66 ページ19
自分の想いをはっきり伝えたところで、自分の体がしんまで冷えていることに気がついた。
ずっと潮風に当たっていたのだ、体が冷えるのも当然だ。
「なんか、いまさら寒くなってきちゃった」
するとゼンははっとして、自分の着ていた上着をかけてくれた。
ゼ「わるい、気づかなかった。そろそろ中に入るか」
「うん、そうする」
私はゼンに腕を引かれて甲板をあとにした。
扉を閉めると、一気に空気が暖かくなったように感じる。
(でもやっぱり寒いな…、着替えもらってこよう)
「ゼン、私着替えて＿＿＿＿＿＿＿＿ゼン？」
木々さんのところへ向かおうとしたが、ゼンが腕を掴んでいて進めない。
どうしたのかとゼンをみやれば、少し怒ったような顔をしている。
どうしてそんな顔をしているのかわからなくて、動揺する。
「…ゼン？私、着替えて来たいんだけど……」
控えめに申し出ると、ゼンの顔は一段と険しくなった。
ゼ「わかった。でもその前に説教だ」
「せっ＿＿＿＿」
(やっぱり怒るよね、ミツヒデさんを危険にさらしたし、……ゼンにもひどいこと言った…)
説教の心当たりが多すぎて、ゼンの顔を見ることができない。
申し訳なくてうつむいていると、背後にある扉が開いた。
振り返ると、ドアの隙間からオビが顔をのぞかせていた。
オビはきょとんとして私とゼンを交互に見た。
オ「…？何してるんですか、主？あんまり遅いと酒なくなっちゃいますよ」
ゼ「残しておけといったろ！Aの説教が終わったら行くから待ってろ」
すると、オビはぎょっとしてゼンを見た。
オ「げっ！主、鬼ですか！なにも凹んでる今日、傷口に塩塗り込むことないでしょ！」
グラスを持ったまま部屋から出てきたオビが、珍しく焦っている。
さらに、様子が気になったのか、木々さんとミツヒデさんも扉から顔を出した。
ミ「ゼン、大事な話なら城に帰って落ち着いてからでもいいんじゃないか？」
苦笑いしながらミツヒデさんが助け舟を出してくれる。
が、ゼンは険しい顔のまま首を振った。
ゼ「いや、今言うと決めている。暗い話は一度にまとめてやってしまった方がいいだろ」
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カリリン - とても、いいお話です！もっと見たいです！続き待ってます！ (2023年1月22日 16時) (
レス) @page28 id: 9c8dfc725c (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - さきさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます(o^^o)更新頑張りますので、これからも読んでいただけると嬉しいです！ (2018年12月27日 19時) (レス) id: c2f75037c4 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 更新頑張ってください！応援してます！！ (2018年12月1日 18時) (レス) id: c9bf229238 (このIDを非表示/違反報告)
白雪(プロフ) - 梅じそさん» ありがとうございます！そう言ってくださると励みになります(o^^o)これからもよろしくお願いします！ (2018年10月28日 10時) (レス) id: c2f75037c4 (このIDを非表示/違反報告)
梅じそ(プロフ) - この小説すごく好きです！これからも更新頑張って下さい^^ (2018年10月28日 0時) (レス) id: 30f515a21c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白雪 | 作成日時：2018年10月24日 0時
